リグを作ったりノードの機能を調べてるときに、チャンネルが出力してる値を確認したいことがあると思います。今回はそんなときに便利な数値チェッカーの作り方について書いてみます。
ノードの出力チャンネルを「チャンネルセット」に追加してビューポートに表示する方法もありますが、アセンブリプリセットとして再利用できるようにロケータの「注記」表示を使います。作り方は簡単です。
作成手順です。
- ロケータを作成して、表示タブから「注記を追加」します。
注記は「ライン1~8」に入力した文字列をビューポートに表示するメモ機能です。「表示」をオンにして、アイテムを選択していない状態でも注記が表示されるようにします。「不透明度」を100%にして見やすくしました。 - チャンネルビューポートに「ライン」チャンネルをスケマティックに追加します。
- Encode String ノードを追加してラインチャンネルにリンクします。
Encode String は「値」を「文字列」 に変換するノードです。ラインチャンネルを見ると「abc」アイコンがついてますが、これはチャンネルタイプが「文字列」であることをあらわしています。「値」と「文字列」ではチャンネルタイプが異なるので、「位置X」を直接「ライン1」にリンクすることができません。そんなときはチャンネルタイプを合わせる必要があります。 - Encode String の「値」に「位置」チャンネルをリンクすると、文字列として値が表示されます。
値の桁数は Encode String の「小数桁数」で変更できます。見た目はロケータの「シェイプ」や「ワイヤフレームの色」でカスタマイズすると見やすくなります。
こんな感じでアセンブリプリセット保存すれば、いつでもシーンに読み込んで使用できます。
ロケータを削除したときシーンに Encode String ノードが残らないよう、Encode String ノードは「item.parent」コマンドでロケータの子にしておくと便利です。
出力値が確認できると複雑なリグを作る場合でもデバッグしやすくて便利なのでおすすめです。
modo 12.2以降ではスケマティック コメントノードを使用してチャンネルの値を確認することができるようになています。