レンダリングに関する設定で、テクスチャロケータの「ワールド座標系」について書いてみます。
modoには頂点にアイテムを複製するリプリケータという機能があります。アイテムを規則的に並べるのに便利ですが、たとえばノイズテクスチャを追加した場合に、全てのアイテムが同じパターンのノイズになってしまいCGっぽさが強調されてしまいます。
テクスチャロケータの「ワールド座標系」をONにするとアイテムのローカル位置でなくワールド位置を使用してノイズが設定されるようになり、アイテムごとに異なるノイズパターンがでるようになります。
ノイズテクスチャと Vertex Map Textureを組み合わせると、同じアイテムでも汚れやダメージの位置が異なる質感を手軽に作ることができて便利です。
ただし「ワールド座標系」ONでアニメーションを設定すると、ノイズがワールド座標に張り付いた状態になります。
アニメーション時に動かしたい場合は「ランダムオフセット」の「サーフェイス」を使用します。
地形のような形状を作るときには「ワールド座標系」、位置を移動する可能性のあるオブジェクトでは「ランダムオフセット」と用途に応じて使いわけると便利だと思います。