アニマさんのインハウスツール「AnimaToonShader」「Animaline」の紹介記事が公開されています。ラインがジオメトリベースなので「FoV補正」のようなパース的なゆがみを補正する機能が面白いですね。
このツールはアニメ「モンスターストライク」でも使用されてるそうです。アニマさんはLWのイメージがありましたが3dsMaxを経て、2018年からMAYAに移行されてるんですね。パイプラインやmGearを含め内製のツール開発されてるのは素晴らしい。
AnimaToonShader
Arnold用のシェーダーで反射や屈折、オクリージョン、間接光に対応。これまでコンポジットで合成していた要素をシェーダー側で一発レンダリングできるようにしたシェーダーのようです。
Animaline
開発目的はPencil+より『ライン表現をもっと突き詰めたい、便利にしたい』、エッジにジオメトリを生成する手法とのことです。
メリット
- ビューポートでラインが表示できる
- ジオメトリなので自由度が高い
- レンダラーを問わない
デメリット
- ポリゴンを二重化するため、元のオブジェクトのポリゴンが増えてくると重くなってくる
ライン設定
- OutLine / オブジェクトの輪郭にラインを引きます。
- Vertex Mode / Outlineの計算方法を変更します。OFFではフェイスのエッジに沿ってラインを、ONでは頂点間をつなぐようにラインを生成します。
- Smoothing Group:ハードエッジやクリースにラインを引きます。
- Silhouette / シルエットのみのラインを生成します。
- material ID:マテリアルのフェイスアサインの境界にラインを引きます。
- Object Boundary:板ポリゴンのような他の面と隣接していない輪郭にラインを生成します。
- Intersection:面が交差している個所にラインを引きます。自己交差と指定したノードとの交差を判定することができます。
- Translucent Mode:半透明、または透明なオブジェクトの後ろにラインを計算します。
- 深度補正/深度(カメラからのLineの距離)に応じたラインの太さを補正を行います。
- Correct Distance (距離補正)/対象とカメラの距離でラインの太さを補正する機能
- Correct FoV (FoV補正)/カメラのFoV値でラインの太さを補正する機能