modoのスケルトンについて書いてみたいと思います。
スケルトンはキャラクターなどのメッシュを変形してアニメーションさせるときに使用します。キャラクターにポーズを取らせるとき、関節の位置を指定するために使用します。他の3Dソフトではボーンやジョイントと呼ばれたりします。
スケルトンの作成方法
スケルトンはスケルトンツールを使用して作成します。スケルトンツールは「モード」を切り替えることで、スケルトンを「追加」「編集」「挿入」「削除」することができます。
「対称」を設定するとスケルトンを左右対称に編集することができます。
スケルトンはロケータでできている
他の3Dソフトではボーンやジョイントと呼ばれる専用のアイテムがありますが、modoのスケルトンはロケータアイテムを階層化したものです。このためスケルトンツールを使用しなくてもスケルトンを作ることができます。
スケルトンはロケータの「シェイプ」や、階層構造を視覚化する「リンク」によってビューポート上での見た目が設定されています。
スケルトンの色は表示オプションの「ワイヤーフレームの色」「塗りつぶしの色」でカスタマイズすることができます。
modoではスケルトンとメッシュを「バインド」することで、はじめてスケルタルアニメーション(ボーンアニメーションやスキンアニメーションとも呼ばれる)することができるようになります。
modoのスケルトンが専用アイテムではなくロケータを使用しているのは、恐らく専用のアイテムを必要としない設計を目指しているからだと思います。バインドの記事で解説していますがmodoはスケルタルアニメーションにスケルトン以外のアイテムを使用することもできますし、スケルトンにマッスルボーンのような機能を搭載しなくてもリグを作ることができる環境が用意されています。リギングでは基礎となる汎用的な仕組みがあれば、機能が限定された専用機能を搭載するよりも将来的な自由度が高いということのように思います。