modoを使用してアニメやフィギュアのようなキャラクターの顔をモデリングする方法を紹介したいと思います。大まかに顔の形状を作る手順をキャプチャしてみました。
ビデオは一発録り等倍再生(わずかにスローにしてる)で、操作にはマウスを使用してます。10分程度で顔の大まかな形状を作ることができるので、興味があればぜひチャレンジしてみてください。
1. 背景画像を読み込む
モデリングのアタリにする顔のラフ画像を読み込みます。Windowsエクスプローラーからビューポートに画像をドラッグアンドドロップして、「透明度」「輝度」を見やすく調節します。
2. 面を貼る
顔のモデリングはボックスや球から作り始めたり様々な方法があります。私の場合は円から作ります。
- 円柱ツールを使って、口と目の位置に16頂点の円を作成します。
- トポロジペンを使って円のエッジを引き延ばすようにして顔のトポロジーを作ります。
- 最後にスカルプト移動ツールのスムーズを使用してメッシュをなめらかにします。
トポロジペンを使うと頂点が離れていたり、余計な頂点ができてしまうことがあります。最後にメッシュクリーンアップを実行して、メッシュを綺麗にするとよいです。
ビデオではポリゴンが少なすぎました。目のあいだ、鼻の部分を縦に分割するの忘れたのでエッジループを追加したほうがよいです。
サブディビジョンサーフェースは少ないポリゴンで滑らかな曲面を作成できるのがメリットですが、ポリゴンが少なすぎると形状が作りにくくなるため適度に分割するのが望ましいです。
3.顔の奥行きを作る
基本的にスカルプト移動ツールを使用して顔の起伏を整えます。頂点編集はエレメント移動ツールでもできるのですが、スカルプトツールはShiftキーを押したときにスムーズツールに切り替わるのが便利です。
- エッジ拡張で顔に厚みを持たせ、サブディビジョンをONにします。
- 目と口の円を押し出して凹ませ、エッジウェイトツールで輪郭を強調します(好みの問題)。
- スカルプト移動ツールを使用して顔の形状を整えます。角張った所はスムーズで滑らかにします。
これで顔の大まかな形が出来上がりました。顔のような複雑な形状は少ないポリゴン数で全体の形を整えて、後からメッシュを分割して細部を作り込むとよいと思います。
4. 完成
メッシュを細かくしたり、イメージの形になるまで頂点を編集してキャラクターの顔を作り上げます。
まつげは目の周辺のポリゴンをコピーして形を整えて厚みを付けて作りました。髪はプラグインのPolyStrips From Curvesを使って大まかな形状を配置したものを、細かく調節して形にしました (プラグインを使ってますが、一発で欲しい形状にはならないため手動で調節する必要があります)。
バナナの房のような髪は頭のポリゴンをコピーしたり手動で地道に作るのが定番ですが、modo13.1以降であればCurve Sweepを使うとPolyStrips From Curvesに近いことが出来るので便利かもしれません。
ざっくりとした紹介ですが、モデリングの参考になったら嬉しいです。