3ds Max 2022.1がリリースされました。機能追加の数は少ないですが、モディファイヤのパフォーマンス向上など悪くないアップデートに見えます。
https://makeanything.autodesk.com/3dsmax
https://help.autodesk.com/view/3DSMAX/2022/JPN/?guid=GUID-D4681150-CA88-4692-BCB3-45B6EA488D26
https://area.autodesk.jp/movie/3ds-max-2022-1/
スマートエクストルードの高速化
スマートエクストルードのパフォーマンスが大幅に向上し、モデル上のポリゴンを選択してスマートエクストルードアクションをこれまで以上に高速に実行できるようになりました。
スマートエクストルードを使用してジオメトリをマージまたはカットする際には20倍以上の速度向上が見られ、また、いくつかの洗練された再結合操作により最終的な出力結果がさらに改善されます。
変形モディファイアのパフォーマンスの向上
3ds Max の Explicit Normals を使用してメッシュを変形するモディファイアのパフォーマンスが向上しました。
[スキン] [パス変形][ベンド] [FFD][ミラー] [ノイズ][スキュー][テーパ][ツイスト] [マグネット編集][リンクした Xフォーム][溶解] [スキンラップ パッチ][球状化] [サーフェス ラップ]などのモディファイアを使用する際の作業速度が 2~4倍になりました。
スムーズ モディファイヤの更新
ソースからの明示的な法線データを修正/クリアするために、スムーズモディファイアは、オブジェクト(またはコンポーネント選択)に適用されたときに、法線とスムージンググループのデータをクリアするようになりました。
このスムーズ モディファイアの強化により、新しいデータの適用が容易になりました。
オクルードを無視
[編集可能ポリゴン]モディファイヤと[ポリゴンを編集]モディファイアに、「Ignore Occluded」という新しい選択フィルタが追加されました。これを有効にすると、自分のビューでのみ表示されているコンポーネント(頂点、エッジ、ポリゴン)を選択できるようになります。この要望の多いフィルターは、ポリモデリングのワークフローを改善します。
出荷時設定の復元
アプリケーションの設定が破損し、予期しない UI アーティファクトやパフォーマンスの問題が発生した場合、3ds Max を迅速かつ簡単に初期のスタートアップ設定に戻すことができます。工場出荷時の設定に戻すツールは、アプリケーションの設定を再初期化し、ユーザー定義のスクリプトやアイコンを復元します。
起動時の障害回復
[出荷時の設定に復元]ボタンが追加され、予期しない UI の動作やパフォーマンスの問題が発生した場合に、ソフトウェアから 3ds Max の既定の設定を復元できるようになりました。 さらに、起動時に、初期化が破損して 3ds Max が起動できないことが検出された場合、[起動エラーの検出]ウィンドウが表示されるようになりました。
機能強化点および変更点
- FBX 読み込みでの頂点カラーのサポート
- ノイズ マップのマルチスレッド処理
- ビューポート メッシュ計算の改善
- Retopology Tools 1.1
- 流体ローダ パーティクル ID データ
- 頂点ペイントの改善