OctaneRender の Max Sampling 値の変化をテストしてみた。Max Sampling の適切な値はシーンによって異なるので、大まかな参考程度です。
Max Sampling とは
Max Sampling はレンダリング品質を決めるパラメータです。値が大きいほどピクセルあたりのサンプリング数が増えてノイズの少ないクリーンな画像になりますが、レンダリング時間が長くなります。
テストに使用したのはAOVのサンプルを編集して作ったシーンで、プリミティブにはノイズが目立ちやすいぼけた金属とSSSのマテリアルを設定しています。モーションブラーも使用しています。
Gifも貼っておきますが、減色されてしまうのでノイズの雰囲気を見る程度の物です。
Max Sampling 100
レンダリング時間 : 8秒
デノイズ
ノイズが多いためデノイズを適用しても反射部分のレンダリングが不安定。
Max Sampling 500
レンダリング時間 : 31秒
デノイズ
反射も安定するので、このあたりが実用的な値かも。
Max Sampling 1000
レンダリング時間 : 59秒
デノイズ
Max Sampling 5000
レンダリング時間 : 4分7秒
デノイズ無しでも、だいぶノイズが低減されるけど、「ホタル」が完全に消えることはないようです。
デノイズ
ノイズ低減
上のテストではノイズの変化を確認したかったので使用していませんが、ノイズ低減には「GI Clamp」を下げると効果が高いようです。
パストレーシングは「ホタル」と呼ばれる明るいピクセルが発生しますが、GI Clampを下げるとホタルが目立たなくなります。
https://docs.otoy.com/ModoH/ModoPluginManual.htm#Modo/ReducingNoise.htm
とりあえず最初はMax Sampling 300 ~ 500 とデノイズの組み合わせを使用して適切な値を探るのがよさそうです。どれだけレンダリング時間を許容できるかは人によるよ思いますが、デフォルトの5000は品質重視の設定かなと思いました。