参考資料

Epic Games が10月に「Fab」リリースを発表

Epic Games が10月にコンテンツマーケットプレイス「Fab」のリリースを発表しました。
FabはUnreal Engine マーケットプレイス、Sketchfab、ArtStationマーケットプレイス、Quixel.comを統合したサービスで、Maya、Max、Unityなどと互換性のあるデータを購入できるようになるようです。

  • Unreal Engine マーケットプレイス : 停止。Fabに完全移行
  • Sketchfab : ストア停止。ライセンス可能なコンテンツをFabに移行。Sketchfab.comは継続
  • Quixel : Fabに移行。2025年からUEプロジェクトで無料使用できたのを有料化。Quixel.comは将来的に終了予定
  • ArtStation : マーケットプレイスはFabに移行。それ以外は継続

 

https://www.unrealengine.com/ja/blog/fab-content-marketplace-launches-in-october-publishing-portal-opens-today

 

コンテンツマーケットプレイス「Fab」のリリースが10月に決定。パブリッシングポータルが本日より公開

昨年のGDCで、Epic Gamesは新たなコンテンツマーケットプレイスであるFabについて発表しました。FabはUnreal Engine マーケットプレイス、Sketchfab、ArtStationマーケットプレイス、Quixel.comを引き継ぐもので、業界の垣根を超えたあらゆるデジタルクリエイターのために作られました。 そしてこの度、Fabのリリース予定日が10月中旬に決定したことをお知らせします。 Fabが導入されることで、今後はアセットの検索、購入、販売、共有をすべてワンストップで行えます。 Fabでの収益分配はクリエイターが88%となっており、より現実的で持続可能なビジネスの構築が可能となります。

リリースに向けて、Fabパブリッシングポータルを二つのフェーズに分けて公開していきます。まず本日より、Unreal Engine マーケットプレイスを利用しているクリエイターの方々は、Fabパブリッシングポータルを通じて製品をFabに移行することができるようになります。 10月上旬には、新規パブリッシャーに登録とコンテンツのアップロードを開始していただきます。また、Sketchfabコミュニティがライセンス可能なコンテンツをFabにシームレスに移行できるようにする移行ツールもリリースする予定です。 ArtStationマーケットプレイスは現在と同様に運営されますが、2025年中にクリエイターの方々の製品をFabに移行可能にすることを目指しています。

Fabのリリース日から2024年の年末まで、Fabの標準ライセンス製品の売上に対して、Fabパブリッシャーは100%の収益分配を受けることができます。 さらに、Adobeと共同のリリースプロモーションの一環として、Fabの標準ライセンス製品を出品した方、または25ドル以上購入した方は、Adobe Substance 3D PainterおよびModelerの6か月間のサブスクリプションを無料で受け取ることができます。 詳細については、Fabのリリース時にお知らせいたします。

 

Fabのリリースによって変わること

  • マルチエンジン、マルチプラットフォームでのサポートが可能となり、Unreal EngineとUnity(他にも追加予定です!)を含む複数のゲームエンジンや、Blender、Maya、Cinema 4D、Adobe Substance 3Dといった数多くのデジタルコンテンツ制作ツールとのコンテンツ互換性が確保されます。
  • 幅広い種類のアセットがサポートされ、3Dモデルやゲームエンジン向けの2Dアセット、環境オブジェクト、オーディオ、ツールやプラグインなどが複数のファイル形式で利用可能になります。
  • Unreal EngineとUEFNが統合され、エディタを離れることなくFabのコンテンツにアクセス可能となることで、アセットを直接かつ簡単にプロジェクトに追加できるようになります。
  • 次世代のリアルタイム3Dビューアーが実装され、クリエイターは3Dアセットの詳細を確認可能に、パブリッシャーはリアルタイム3Dを提供することで自身のアセットを簡単にプレゼンテーションできるようになります。
  • パワフルな検索ツールによって、クリエイターが目的のファイル形式やアセットを、価格やライセンス形態に応じて素早く見つけられるようになります。
  • 標準ライセンス用のティア別の価格設定を含む複数のライセンスの種類により、個人またはプロフェッショナルの利用に応じて異なる価格で製品を販売できます。
  • AIコンテンツに対する透明性を高め、自身の制作物に対して生成AIのトレーニングプログラムへの使用を許可するかどうかを、クリエイター自身がコントロールできるようにします。また、販売者に対しては一部でも生成AIを利用した制作物については、その旨を明示する義務を課します。さらに、Epic Gamesは生成AIのトレーニングを目的にクリエイターのコンテンツを利用することも、それらを用いた第三者との取り引きも行わないことを保証します。今後も、高度な機能、新コンテンツを追加し、ファーストパーティやサードパーティのコンテンツ作成ツールとの統合を図っていきます。 Fabの開発に伴い、MinecraftやRobloxのアセットをはじめとする新しいファイル形式、MetaHumansへのアクセス、評価とレビューの新システム、製品に関するよくある質問、そしてパブリッシャー体験を向上させる新しいアナリティクスを導入していく予定です。

 

 

Unreal Engine マーケットプレイスはどうなりますか?

Unreal Engine マーケットプレイスは、Fabに完全に置き換わります。 Fabに参加して製品を移行すると、各製品のメディアギャラリーで追加のファイル形式、新しいライセンスオプション、リアルタイムの3Dプレビューを含むよう、出品内容をアップグレードすることができます。 全製品の星評価はUnreal Engine マーケットプレイスから移行しますが、自由形式のテキストレビューや質問のセクションは、Fabではサポートされていません。

Unreal Engine マーケットプレイスの販売者は、本日から製品をFabに移行することが可能です。 UEマーケットプレイスストアで使用しているものと同じEpic Gamesアカウントにログインし、パブリッシャーのオンボーディングプロセスを開始してください。 製品の移行プロセスに関する詳細は、Epicデベロッパーコミュニティ(EDC)にあるFabの移行リソースをご覧ください。 Unreal Engine マーケットプレイスからFabに作品を移行するために必要なことをすべて確認できます。

Fabがリリースされると、UE マーケットプレイスは利用できなくなります。 UE マーケットプレイスの販売者で、Fabのリリース前に製品をFabに積極的に移行しない場合、Unreal Engine マーケットプレイスのライセンスに基づいて、お持ちのコンテンツがFabに公開されることになります。 お使いのアカウントはFabに移行され、UEマーケットプレイスとの販売者契約に基づき、Fabでの販売に対する支払いは引き続き受け取れます。

製品を見つけやすくし、Fab標準ライセンス製品の売上に対する、Fabでの一時的な100%の収益分配を2024年末まで活用するために、製品をFabライセンスに更新することをお勧めします。

これまでにUnreal Engine マーケットプレイスでコンテンツを購入していた場合も、Unreal Engine VaultからUE マーケットプレイスの購入品に引き続きアクセスできます。

 

Sketchfabはどうなりますか?

Sketchfabのライセンス可能なコンテンツは、今後数か月以内にFabに移行しますが、Sketchfab.comは引き続き、クリエイターが3Dモデルをアップロードし、ウェブを通じて公開または非公開で共有できるサービスに特化していきます。 Sketchfabのビジネスソリューションは引き続きサポートされます。 今後1年間で、これらの機能を改善してより多くの機能をFabに導入し、Fabを単なるマーケットプレイスではなく、3Dコンテンツクリエイターやビジネスにとって強力なサービスにすることが私たちの目標です。

Fabがリリースされると、Sketchfabストアに取って代わり、Sketchfabストアでのアセットの売買はできなくなります。 Fabは、10月のリリースに先立ち、SketchfabのクリエイターがモデルをFabに移行するためのツールを来月初めにリリースします。 クリエイティブ・コモンズライセンスと標準ライセンスの両モデルが移行の対象となり、編集ライセンスなどの他の種類のライセンスは移行の対象ではありません。 作品をFabに移行すると、改良された3Dビューアーやエディタ、メディアギャラリー、拡張された支払いオプション、さらには個人ライセンスティアとプロフェッショナルライセンスティアの価格設定機能にアクセスできるようになります。 全製品の星評価はSketchfabから移行しますが、自由形式のテキストレビューやモデルに関するコメントは、Fabではサポートされていません。

Sketchfabストアからコンテンツを購入した場合、Sketchfabのプロフィールページにある購入品タブから引き続きアクセスできます。

 

Quixelはどうなりますか?

Fabがリリースされると、Quixel MegascansのコンテンツはQuixel.comとBridgeからFabに移行し、Fabのウェブサイトや、FabのUnreal Engine、UEFNとの統合を通じて利用できるようになります。

2025年から、Quixel Megascansの継続的な強化、キュレーション、新しいMegascansコンテンツの作成をサポートするために、Quixel Megascansの料金が導入されます。 一部のコンテンツは引き続き無料で提供されますが、大半のMegascansコンテンツはUnreal Engineのプロジェクトにおいて無料で無制限に使用できなくなります。

Fabのリリースから2024年末まで、Fabの標準ライセンスの下で、すべてのエンジンとツールにおいて全員がMegascansを無料で利用できます。 QuixelのコンテンツをFabで取得すると、無料か有料かに関係なく、永久に使用できます。

Quixel.comやBridgeアプリを通じて、以前に取得したコンテンツには引き続きアクセスできます。 また、MetaHumansも、Fabに移行するまではBridgeを通じて引き続き利用できます。 最終的には、Quixel.comとBridgeアプリでのQuixelコンテンツのホスティングを終了しますが、その時期が近づいたら事前に通知します。

本日より、有料サブスクリプションの自動更新を終了します。 Quixelのサブスクリプションに加入している方は、Fabのリリース時に、Epicウォレットのクレジットに変換するか、有効な有料ポイントの残高を払い戻すことができます。

 

ArtStationはどうなりますか?

ArtStationマーケットプレイスは2025年にFabに移行しますが、ArtStationはアーティストに力を与えるという使命を継続し、ポートフォリオを展示し、新しいスキルを学び、キャリア機会の幅広いネットワークとつながる簡単な方法を提供していきます。 ArtStationマーケットプレイスの販売者が、製品をFabに簡単に移行できるようにする移行ツールを来年リリースします。 ArtStationの他の部分(ポートフォリオ、Printsなど)はそのまま残り、Fabには移行されません。

ArtStationコミュニティの一員で、Fabで作品を販売したい方は登録することをお勧めします。 なお、Fabでは、ArtStationマーケットプレイスで利用できるすべての製品の種類がまだサポートされていないことにご注意ください。

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