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3ds Max 2025.3 リリース

3ds Max 2025.3 がリリースされました。前回から少しずつ修正されていましたが、CATとBipedの修正が大きな変化でしょうか。

https://help.autodesk.com/view/3DSMAX/2025/JPN/?guid=GUID-92D9655E-EDC8-4933-B95A-C3A211609EB3

 

[配列]モディファイヤと[ブール演算]モディファイヤの高速化

[配列](Array)モディファイヤと[ブール演算](Boolean)モディファイヤが更新され、処理時間がさらに短くなりました。

  • [配列]:最大 250% 短縮。3ds Max 2025.1 リリースと比べた場合の短縮率は 50 ~ 210%
  • [ブール演算]:3ds Max 2025.1 Update と比べて 20 ~ 50% 短縮

 

アニメーションの更新

CAT と Biped のワークフローにさまざまな修正と改善を行いました。

FBX の警告
  • FBX で書き出すときに、CAT と Biped の両方のコントローラに対して「コントローラがサポートされていません」という不正確な警告が表示される原因となったエラーを解決しました。
CAT の修正
  • シーンのロード、削除、またはクローン作成中に CAT リグ評価を無効化した場合に発生する問題を修正しました。
  • CATMotion エディタで、パス ノードの使用や、周囲のグラウンド コライダに足跡をスナップした場合に発生する問題を修正しました。
  • CATMotion エディタのトラック ビューでコントロールを開く際に使用されるボタンに関する問題を修正しました。
  • CAT リグのクローンを作成してから、元に戻したときに、残りの足跡ノードで発生する問題を修正しました。
Biped の修正
  • FBX アニメーションをロードしたときに Biped のエクストラ ボーンの移動に関して発生する問題を解決しました。
  • Biped の MaxScript 呼び出しでコピーおよび貼り付けを行う場合に発生する問題を修正しました。

 

 

OpenPBR for 3ds Max

3ds Max で OpenPBR シェーディングが使用できるようになりました。OpenPBR は、オートデスクと Adobe が共同で開発したオープンソース シェーディング モデルです。

 

3ds Max 学習チャネルの新しいチュートリアル

3ds Max 学習チャネルで新しいチュートリアルを見て、新しい技法を学習してください。

https://help.autodesk.com/view/3DSMAX/2025/JPN/?guid=GUID-525079B8-EC9C-4B46-A67A-9E93E9DB05BE

 

 

USD for 3ds Max 0.9

更新された Universal Scene Description (USD)プラグインを使用すると、プリミティブのプロパティを表示および編集できます。

  • プリミティブ プロパティを編集
  • USD カーブを読み込み
  • ポイント インスタンスの描画モードを作成
  • プリミティブ頂点、フェース、およびエッジにスナップ

 

Arnold for 3ds Max 5.7.5.0 プラグイン

OpenPBR サーフェス シェーディング

新しい openpbr_surface シェーダによって、OpenPBR の仕様が実装されます。

 

MAXtoA ツールバー

MAXtoA にツールバーが付属するようになりました。

 

ボリューム内の散乱拡散

standard_volume の 2 つの新しいパラメータにより、ボリューム内での光の散乱方法が改善されました。

 

Intel Open Image Denoise 2.3.0 による品質の改善

Intel デノイザーの更新により、ノイズ除去品質が改善されます。また、鏡面反射と透過を含むシーンで鮮明な結果を生成し、アーティファクトを軽減できます。

 

Apple Metal および AMD GPU の OIDN サポート

Intel OIDN デノイザーは、macOS ではすべての Apple Metal GPU (M1 以降)をサポートし、Windows では RDNA2 (Navi 21 のみ)および RDNA3 (Navi 3x)アーキテクチャを使用する AMD GPU をサポートするようになりました。

 

GPU でのライト リンク用の多数のライトのサポート

Arnold GPU で、シェイプにリンクされたライトのグループにグローバル ライト サンプリングが使用されるようになりました。

 

GPU により、多数のノードを含むシーンの最初のピクセルまでの時間を短縮

Arnold GPU および多数のノードを含むシーンを使用して、最初のピクセルまでの時間を短縮できます。

 

GPU のモーション ベクトル AOV

GPU でレンダリングする場合に、モーション ベクトル AOV がサポートされるようになりました。

 

ランプ シェーダの改善

3D ランプ モード: ランプ シェーダには、3d_linear、3d_spherical、3d_cylidrical という 3 つの新しいモードがあります。これらのモードでは、シェーディング ポイントとユーザ定義の参照ポイントまたは参照ライン間の距離からランプの入力を計算します。

 

ランプ オフセット: ランプ シェーダで入力値をオフセットし、ランプにノイズを追加できるようになりました。

 

ヒートマップ イメージ モード

トーンマップ イメージャに、ルックアップ AOV の量に基づいてスペクトルを作成するヒートマップ モードが追加されました。

 

ビューの切り替えの改善

ARV でインタラクティブにレンダリングしているときに、別のビュー内でクリックすると、レンダリング ビューが変更されていました。これは望ましい動作ではないため、削除されました。

 

書き出しの改善

以前は、[ファイル](File)メニューの[書き出し](Export)オプションから .ass ファイルに書き出す場合、シーン オプションとその関連情報を書き出すことはできませんでした。現在は、シーン オプションを書き出す新しいチェックボックスが用意されています。

 

その他の拡張
  • 確率的なボリューム補間
  • 非プログレッシブ レンダリングでの AOV メモリ使用量を削減
  • Alembic プロシージャルの効率の向上
  • 間接拡散反射光パラメータと間接鏡面反射光パラメータが standard_surface シェーダおよび openpbr_surface シェーダでリンクできるようになりました。
  • トライプラナー Nref ユーザ パラメータ
  • OpenImageIO サブイメージに使用される AOV の名前
  • ポリメッシュ メモリ使用量でグループ化された三角形テッセレーションのメモリ使用量統計
  • nits から Arnold ユニットへの放出輝度のスケーリング: nits_per_unit が options ノードに追加されました。
  • GPU の起動時間の短縮
  • OSL シェーダの変更に対するハンドルの更新
  • 重複するノード名に関する警告
USD の機能強化
  • USD for 3ds Max の書き出しの改善
  • USD カーブとポイントのスキニング
  • ライトのユーザ データ
  • 四角形ライトとメッシュ ライトの書き出しの改善

 

その他の改良点

.NET はメニューの最新化をサポート

3ds Max でメニューの最新化用に作成された新しいメニュー API が、.NETラッパーを介して公開されるようになりました。.NET SDK のドキュメントを参照してください。

ATF 更新

ATF 13.22 が 3ds Max 2025.3 に統合されて、読み込み/書き出しのバグが解決されました。

Substance 3ds Max 2025.3

バージョン 9.0.0 のエンジンを使用する Substance 3.0.4 が含まれています。
Adobe Substance と 3ds Max の詳細については、「Substance 3D for 3ds Max」を参照してください。

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