参考資料

クレカ決済代行会社からの通達により「マンガ図書館Z」がサイト閉鎖

クレジットカード決済代行会社からの通達により「マンガ図書館Z」がサイト閉鎖に追い込まれたようです。サイトは11月26日12時に停止予定。決済代行会社から「アダルトコンテンツの取り扱い」を理由として10月末での契約解除の通達があったとのことで、通達からわずか1~2週間程度でサイト閉鎖となったようです。

https://closing.mangaz.com/
https://closing.mangaz.com/info/2113/index.html

 

マンガ図書館Zのサイト停止に関するお知らせ

大変残念なご報告をしなければなりません。11月5日付けのお知らせに記載されている通り、この度「マンガ図書館Z」は、電子書籍のインターネット配信サービスを停止する決断をいたしました。

既に絶版となったマンガを中心に、まだ電子化もされていないようなレアな作品群を無料で再び読めるようにし、その作者に十年以上も広告収益を還元し続けた「マンガ図書館Z」でしたが、近年は(カード会社など)決済サービスの面で対応に苦しむことが増えてきました。

漫画家・赤松健が前身となるサービス「Jコミ」を立ち上げた14年前は、まだ電子書籍という存在があまり一般的ではなく、インターネット上で漫画を読めるサービスも数えるほどしかありませんでした。その中で「Jコミ」は、無料で誰もがマンガが読むことのできる電子書籍サービスの先駆けだったと言えるでしょう。

それから約14年の間、サービス名が変わっても「マンガ図書館Z」が作家の皆様、ユーザの皆様に長い間ご愛顧いただいてきたことをスタッフ一同感謝しております。

同時に、たくさんの方々の思いを背負って運営を続けてきた責任も感じております。

サイトを停止しなければならない状況に至ってしまったことには、無念の思いしかありません。

10月29日付けのお知らせにありますように、先月決済代行会社から通達があり、決済サービスの契約を10月末ですべて解約せざるを得なくなりました。

決済代行会社とも早急に協議いたしましたが、カード会社の判断によるものであり、すでに弊社では覆すことのできない状況でした。

弊社では急遽資金繰りの試算と検討を重ね、連日にわたりギリギリまで今後の運営の立て直しを協議いたしましたが、作家様への還元ができなくなるようなサイト運用を続けることは、結果的に作家様、ユーザ様からの信頼も裏切ることになると判断し、サイトの停止を決断いたしました。

このような決断に至ったことを、お詫び申し上げます。

今のところサイト自体は11月26日12時に停止予定ですが、マンガ図書館Zを運営する株式会社Jコミックテラスでは他社ストアに作品を提供する「卸事業」も手掛けており、今後は卸事業に注力し継続することで、参加いただいている作家の皆様への還元を図っていきたいと考えております。

しかしサイトは完全に終了してしまうわけではありません。 今後も関係各所と検討を重ね、サイト再始動の道も探ってまいります。

まだ細い道筋でしかありませんが、非営利団体への移行やクラウドファンディングなども検討してまいります。

再び皆様のもとにマンガをお届けできる日が来ることを願ってやみません。

漫画をYoutubeで読めたり、アプリ対応などの試みもどこよりも早く取り組んできました。
作家様、ユーザの皆様、そして支援及びご協力頂いた皆様、14年間本当にありがとうございました。

 

決済サービス及びプレミアム会員サービス停止のお知らせ

2024年11月05日

平素はマンガ図書館Zをご利用いただき、誠にありがとうございます。

マンガ図書館Z内のプレミアム会員登録及びPDF版購入のお支払い方法につきまして、重要なお知らせがあります。

先週、弊社が加盟店契約しております決済代行会社から、「アダルトコンテンツの取り扱い」を理由として10月末での契約解除の通達がございました。

協議を重ねましたが、この通達を覆すことができず、苦渋の決断ではありますが、解約を受け入れることとなりました。

この決定に伴いプレミアム会員登録処理を10月末日で停止させていただきます。

クレジットカードとドコモ払いをご利用のプレミアム会員の皆様は10月末日で自動解約となり、10月分となる最後のご利用請求が11月の月初に行われます。

ビットキャッシュのプレミアム会員様は先払いいただいた月数分ご利用いただけます。

またPDF購入に伴う決済処理も11月よりクレジットカード、ドコモ払いはご利用いただけなくなります。

ビットキャッシュのお支払いのみがPDF購入時にご利用いただけます。

急なお知らせとなりご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございません。今後の対応策については社内にて検討をしております。

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

 


 

ここ数年、成人向けコンテンツを扱うDLsiteFANZAでVISAやMastercardを利用できなくなりました。クレジットカード会社からの表現規制が原因と言われていましたが、具体的にどの組織が規制を行っているのかわからない状態でした。
今年8月、山田 太郎議員がVISA本社に行き特定用語で取引規制する指示を出した事はないとの証言を得て、表現規制を行っているのが「アクワイアラ」「決済代行会社」に絞られました。

今回、赤松 健議員が直接関係していたサイトが閉鎖され、正確な情報が得られたとのことで続報が気になります。

通告から支払留保までの期間があまりに短く、「決済サービスをおさえる企業に屈する」形になったことを深くお詫びいたします。

しかし今回、

  • どのような根拠で決済サービスの停止を宣言してくるか
  • どれくらいのペナルティが来て、どれくらいの期間それが続くか
  • 具体的にどのような回避策があったのか

など(当事者ならではの)正確な情報が得られましたので、より正当な調査やヒアリングに結びつけることができると思います。昔、アップルの電子書籍アプリで「ラブひな」がBANされ、後に復活したことがありましたが、その時の経験は現在でも「表現の自由を守る」ための「具体的な体験例」として度々引用しており、有効に使っております。

近年、これまでにない「強い条件」や「強いペナルティ」が決済サービス側から発せられており、これらを放置すると電子書籍のみならず、日本のコンテンツ業界全体の問題となってくるのは確実な状況です。「実際に閉鎖に追い込まれた側」として、より正確な対抗策を打ち出してまいります。皆様のご支援を何とぞお願いできればと思います。

 

以下の動画では今回の問題が少し詳しく解説されています。
国内には「アクワイアラ」「決済代行会社」が 272 社あり、そのうちのどれかが原因とのことです。

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