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Maxon One 2024年冬のリリース

Maxon One 2024年冬のアップデートがリリースされました。パーティクル系の強化がよさそうです。それ以外はこれ今まで無かったのかよという細かなアップデートに見えます。

https://www.maxon.net/ja/article/maxon-one-winter-release-brings-holiday-cheer-from-concept-to-render
https://note.com/maxonjapan/n/nb0704e1c1721

 

Cinema 4D 2025.1

Cinema 4D Homeというウインドウができ、サンプルシーンファイルやテンプレートにアクセスしやすくなりました。

 

学習パネル

アセットブラウザに、新しい学習パネルを使ったチュートリアルファイルが追加されました。

 

このファイルを開くと、パネルが開いてチュートリアルが始まります。ビデオやテキストで解説され、アイコンやパネルがどこを操作するか表示されるので、すぐに理解できるようになります。

 

新しくなったブーリアン

ブーリアンジェネレータが新しくなり、複数のオブジェクトの組み合わせが可能になりました。以前のブールオブジェクトは、減算ブールをしたものをさらに減算するには、グループ化やブールオブジェクトを複数使って階層化させる必要がありましたが、2025.1からは一つのブーリアンで、オブジェクトマネージャに並んだ順番でブーリアン演算が行えます。合体や減算などの演算方法もタグでオブジェクトごとに切り替えできます。

 

高品質の法線

ブーリアンで困るのが、トポロジーの状態でメッシュの影がでてしまうことでした。これはポリゴンの法線の仕様上どうしても発生していましたが、新しいブーリアンでは、元のオブジェクトの法線を転写することで、シェーディングで意図しない影が発生しなくなります。

 

平面を使ったブール

従来のブールは、ソリッドな(閉じた)オブジェクトしか対応していませんでしたが、平面オブジェクトのような1面しかないオブジェクトにも対応しました。これにより、下図のようなカットモデルもとても簡単に作成できるようになりました。

 

パーティクルのアップデート

カスタムプロパティとパーティクルノードモディファイアにより、パーティクルの挙動を精密に制御できるため、シミュレーションの微調整が可能です。

 

連携機能の強化

USDでジョイントのアニメーションをサポート

USDのインポートおよびエクスポート機能の改善により、スケルタルアニメーションやカメラとライトのプロパティもサポートされています。

 

Substanceマテリアルで、物理サイズをサポート

Substanceマテリアルは、割り当てられたメッシュのサイズや形状が変わっても正確なスケールを維持し続けます。これにより、建築ビジュアライゼーションやプロダクトビジュアライゼーションのシーンのリアリズムが向上し、さまざまなメッシュに同じマテリアルを適用する場合でも、多くのマテリアルがスケールに合わせて調整されるシーン設定で役立ちます。

 

外部参照の高速化

外部参照がモダン化され、スピードの改善やチームコラボレーションが改善されました。

 

シーンノード

ジェネレータタイプのカプセルがユーザーにも作りやすくなりました。

 

使い勝手の向上

マテリアルマネージャで、マテリアル名でフィルター

マテリアルマネージャの虫眼鏡アイコンをクリックすると、マテリアル名でマテリアルがフィルターされるようになったので、目的のマテリアルがすぐに見つかるようになりました。

 

マテリアルマネージャから、アセットブラウザのマテリアルにもアクセスできるようなりました。木目や金属、布、ガラス、プラスチックなど基本的なマテリアルもアセットして追加されているので、これをベースにカスタマイズも可能です。

 

レンダリング範囲指定とレンダリング済みフレームのスキップ

レンダリング時に、特定のフレームだけをレンダリングできるようになりました。たとえば、「1,4,7-20」と入力すると、1、4フレームと7から20フレームがレンダリングされます。

 

また、同じ名前でレンダリングすると、出力先にレンダリング画像がないか事前にチェックして、上書きするか、レンダリングだけしていないフレームだけレンダリングするかを決めることができます。

 

ボリュームビルダーのキャッシュレイヤーで外部キャッシュが使用可能に

ボリュームビルダーのキャッシュレイヤーで、Alembicとして外部キャッシュさせることができるようになりました。

 

小数点以下の桁数の表示がカスタマイズ可能に

これまで小数点以下の桁数の表示は、2桁に限定されていましたが、自由に設定できるようになりました。

 

アニメーションのコピー&ペーストの挙動が変更

アニメーションのコピー・ペーストが、パワースライダーでもできるようになりました。他のシーンにコピーする際に選択が一致する場合、名前によってコピーされます。階層が一致しない場合にも、部分的に名前によってコピーされることがあります。さらに、単一の階層で作業している際に階層を部分的にコピーすることも可能になりました。

 

Maxonカプセル

Maxon Oneのサブスクユーザーは、豊富なMaxon カプセルライブラリーにアクセスでき、多様なアセットを使用してあらゆるプロジェクトを始めることができます。モーショングラフィックスアーティストは、Fuchs & Vogelによる新しいペーパーとストップモーションクレイ素材のコレクションを気に入るでしょう。これらは、伝統的なストップモーションスタイルのアニメーションをレンダリングするのに最適です。

 

Redshiftは、マテリアル作成をシンプル化するために設計された基本的なマテリアルコレクションを活用できます。木目やプラスチック、布、金属など基本的なものが含まれています。

 

写真や絵画のために完璧なフレームを探す苦労は誰もが経験しています。Rocket Lassoからの新しいPicture Frameノードカプセルは、画像のアスペクト比に基づいて多様なスタイルのフレームをプロシージャルに生成することができます。

 

インテリアのレンダリングが必要な方は、天井と床のトリム、つまりベースボードやクラウンモールディングのコレクションを気に入るでしょう。これらの小さなディテールが、レンダリングの完成度を上げます。

 

Pavel Zochによる新しい建築ビジュアライゼーションシーンは、オフィス家具や電子機器の新しいコレクションをレンダリング用プロジェクトファイルで紹介しています。

 

 

Redshift 2025.2

トゥーンレンダリング

Redshift 2025.2でも、トゥーンレンダリングの改善を継続しています。今回のアップデートで、輪郭線とトーンマップパターンを調整できるだけでなく、新たに背面の輪郭線をサポートします。これにより、レトロなフレームモデルのようなビジュアル、図面スタイル、隠線が異なる色や半透明のテクニカルイラストなどが作成可能です。

 

Substanceマテリアルの改善

割り当てられたメッシュのサイズや形状が変わっても正確なスケールを維持し続けます。これにより、建築ビジュアライゼーションやプロダクトビジュアライゼーションのシーンのリアリズムが向上し、さまざまなメッシュに同じマテリアルを適用する場合でも、多くのマテリアルがスケールに合わせて調整されるシーン設定で役立ちます。

 

新しいマテリアル切替ノード

Cinema 4DのMoGraphクローンや他のDCC内のオブジェクトコレクション全体で簡単にマテリアルをバリエーション豊かに変更でき、よりリアルなレンダリングを実現します。オブジェクトIDやオブジェクト名、ユーザーデータID毎にマテリアルを色を変えることができます。

 

AIベースのOIDNノイズ除去

改良されたクロスプラットフォームAIベースのOIDNノイズ除去は、レンダリング時間を短縮し、高品質を提供します。

 

各DCCへの対応

HoudiniユーザーはRedshiftコマンドラインで直接USDファイルをレンダリングできるようになり、Maya用RedshiftはネイティブのStandard Surfaceシェーダーをサポートして、プロジェクトの変換が簡単に行えます。

 

 

ZBrush 2025.1

ZBrushのデスクトップ版のアンカーブラシに新しいモード

アンカーブラシに新しくBendモードが追加されました。これにより、ユーザーは、2つのアンカーポイントを使用してモデルを曲げ、アンカーブラシのRotateモードとは異なる変形が可能になります。

 

Redshiftの統合がさらに進化

スカルプトのレンダリングがさらに向上しました。AOVパスのサポートにより、アーティストはより高度なコントロールと合成が可能です。
さらに、Redshift ノイズ除去の追加により、品質スライダーを上げることなく、より速く最終レンダリングが行え、照明やマテリアル属性を調整すると、結果がほぼ即座に反映されます。

 

GoZの改善

デスクトップ版のZBrushのGoZ機能により、Maya 2025および3DS Max 2025へのZBrushスカルプトの転送プロセスが簡略化されました。

 

iPad版では、Cinema 4Dと直接データの変換ができるようになりました。Cinema 4Dでモデリングを始めて、ZBrushに送ってディテールをスカルプトしたり、iPadから直接スカルプトしたものをCinema 4Dに転送することができます。

 

ワンクリックでポリグループが作成

ワンクリックでクイックポリグループが作成できるようになり、ポリグループの作成がこれまでになく簡単になりました。ZBrushがメッシュを解析し、トポロジーフローに基づいて新しいポリグループを適用します。

 

プロのプロジェクトを直接触れる

ZBrushのデスクトップ版とiPad版およびCinema 4Dに、プロプロジェクト機能が追加されました。その第一弾として、Patrick 4Dが制作したホリデークッキーのセットが含まれています。

 

 

Maxon Studio

12月のリリースでは、After Effects用のMaxon Studio内に一連の映画タイトルテンプレートなど160種類が追加されました。
印象的なタイトル映像が作成できます。

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