去年から Windows 11 24H2 のアップデートに失敗していました。同じ問題で困ってる人が多い気がするので、修正方法について書いてみます。「互換性のないドライバー」が原因でした。
目次
Windows 11 24H2
2024年10月頃から Windows 11 のアップデート 24H2 配信されました。不具合が多いとの噂なのでしばらく放置していたのですが、仕事中にバックグラウンド勝手にダウンロード開始してCPUリソースとHDD用量を圧迫します。何度も表示されるインストールして再起動してくださいダイアログがウザイので仕方なしにアップデートしたのですが、40分も掛かった挙げ句にアップデートが失敗します。70%くらいまでアップデートが進行するのですが、途中で停止されPCが元の状態に復帰させられてしまいます。
リリースから数ヶ月経過したのでインストールできるだろうと再度アップデート実行、またも40分掛かった挙げ句に失敗しました。流石にPC側に原因がありそうだと言うことで、問題を調べて 24H2 にアップデートできました。
アップデート失敗の原因は「互換性のないドライバー」が原因でした。
Windows 11, version 24H2
インストールエラー - 0xc1900101
エラー番号を調べると、マイクロソフトのページにドライバーが原因との記載があります。
「互換性のないドライバー」を削除する手順
1.「コア分離」の「メモリの整合性」で「互換性のないドライバー」を調べる
Windows セキュリティーの「コア分離」ウィンドウを表示します。Windowsメニューで「コア分離」を検索すると簡単にアクセスできます。
Windows セキュリティー / デバイスセキュリティー / コア分離
アップデートに失敗する私の環境では、「メモリの整合性」のトグルボタンがオフのままグレーになっていました。
トグルボタンの下に「互換性のないドライバーを確認する」というテキストリンクが表示されます。
「互換性のないドライバーを確認する」をクリックすると「互換性のないドライバー」一覧が表示されます。このドライバーを削除したら問題が解決しました。
ドライバーを削除すると現在使用中のソフトやデバイスが使用できなくなる可能性があります。削除して大丈夫なやつか検索した方がよいです。
また、.sysファイルを検索すると、セキュリティーソフトが反応するサイトがGoogle上位に表示されるので注意しましょう。
追記 2025/04/06
この記事公開後の反応を見ると「PxHlpa64.sys」が原因だった人が多いようです。「PxHlpa64.sys」だけ削除すれば解決するかもしれません。
2.「互換性のないドライバー」を削除する
.sysファイル
.sysファイルは以下のディレクトリに入っています。フォルダにある問題の .sys を削除します。
本当に削除すると後から戻したいときに困るかもしれないので、ファイル拡張子の . を _ に変更して読み込まないようにしました。
C:\Windows\System32\drivers
「メモリの整合性」で「再スキャン」ボタンを押すると、表示されたままのドライバーがあるので、続けて.infファイルを削除します。
.infファイル
.infファイルは「デバイス マネージャー」から削除します。
「デバイス マネージャー」を起動して「表示」を「デバイス(ドライバー別)」に切り替えます。「互換性のないドライバー」の「公開名」と同じ oem~.inf を探して、右クリックメニューから「ドライバーの削除」を実行します。
「メモリの整合性」をオンにすると、PCを再起動するようメッセージが表示されます。
PCを再起動すればドライバーの削除が完了です。これでWindows アップデートが可能になりました。
3. Windows 11 24H2 のダウンロード
Windowsアップデートに失敗するとPC内にアップデータが無い状態にロールバックします。通常はアップデータが再配信されるのを待つ事になります。
面倒なのでMicrosoftのサイトから「Windows 11 インストール アシスタント」をダウンロードして実行したら、無事に24H2をインストールできました。10分程度でアップデートが完了します。失敗で40分待たされるの何なの...
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
ちなみに、私の「互換性のないドライバー」で自分で入れたのを覚えてるのは以下の物でした。
- SNTUSB64.SYS
たぶんLightWave 10のUSBドングル用のセンチネルドライバー - LGVirHid.sys
2018年頃に買ったロジクールキーボードG512関連のドライバー
ほぼ同じ「互換性のないドライバー」が入った状態のPCでWindowsアップデートできる環境もありました。
これで解決したからヨシ!