CG News

3ds Max 2026 リリース

3ds Max 2026がリリースされました。アニメーションのパフォーマンス向上と、頂点連結がスプラインに対応したのがよさそうです。

https://help.autodesk.com/view/3DSMAX/2026/JPN/?guid=GUID-5E7810B6-59DF-434E-AB24-BC2A452C715C

 

既定値のマテリアル: OpenPBR

OpenPBR は、3ds Max 2026 の新しい既定のマテリアルです。

OpenPBR は、MaterialX や OpenUSD との互換性など、相互運用性の向上とともに、大部分の CG マテリアルを正確にモデリングできる、表現力豊かで直感的なコントロール セットを提供します。

パフォーマンス上の理由から、ビューポートは簡略化されたシェーダを使用します。CurrentDefaults.ini ファイルで次の設定を追加または編集することにより、この最適化をオフにすることができます(0 がオフ、1 がオン):

[OpenPBR]
UseSimplifiedViewportShader=0

 

スプラインに対する[頂点連結]モディファイヤのサポート

更新された[頂点連結]モディファイヤは、メッシュ オブジェクトに加えてスプライン オブジェクトもサポートするようになりました。

 

スタック位置に戻る

新しい[スタック位置を保持]の切り替えを使用すると、新しいオブジェクトを選択する前にオブジェクトに対して選択していたモディファイヤに戻ります。

 

[作成]パネル: オブジェクト検索

マンド パネルの[作成](Create)セクションで、オブジェクトの検索がとても簡単になりました。

 

パフォーマンスの向上

[配列]モディファイヤ、[ブール演算]モディファイヤ、[コンフォーム]モディファイヤ、[ディスプレイスメント]モディファイヤ、[流体]が最適化され、処理が高速化されました。

 

アニメーションの更新

ビューポートのパフォーマンス、CAT、Biped のワークフローに対する画期的な改善を行いました。

ビューポートのパフォーマンスの強化
  • マルチスレッドの改善
  • インタラクションの高速化と応答性の向上
  • 再生速度の向上
  • マルチスレッドの最適化
  • ハードウェア使用率の向上
CAT の修正
  • モーション レイヤのクローン作成のオーバーホール
  • フットプリント ノードの安定性
  • レイヤのペーストのリファクタリング
  • トラックビューのクリーンアップ
  • 安定性の向上
  • CAT コントローラ コールバックの修正
Biped の修正
  • 追加のボーンをより詳細に制御
  • シームレスなワークフロー
  • 互換性の向上
  • #extraBonesNameMatch オプション

 

新しい OSL マップ

Open Shading Language (OSL)用の 3 つの新しいマップを使用できるようになりました。

  • ペルラージュ マップ
  • フロー マップ変換
  • 番号付きファイル名 v2 マップ

 

3 点を指定して長方形を作成

スプライン長方形オブジェクトの作成時に、ワールドに位置合わせされた直角以外の角度でオブジェクトを作成できるようにする新しいメソッドが追加されました。

 

Retopology for 3ds Max

Retopology Tools v1.6 では、基本アルゴリズム ReForm の更新により処理時間が改善され、Flow Retopology ジョブが月あたり 50 個に増加しました。

 

USD for 3ds Max 0.10

USD for 3ds Max 0.10 では Layer Editor が導入され、USD レイヤを簡単に管理できるようになりました。

  • Layer Editor
  • ライト リンクのサポート
  • 3ds Max にバンドルされた USD プラグイン
  • USD エクスプローラでクラス プリミティブを表示する
  • USD BasisCurves をビューポートに表示する

 

その他の改良点

このリリースの 3ds Max には、次のような変更や改善点が含まれています。

[スキン モディファイヤ]の[重みをペイント]のホットキー

新しいホットキー[B]が作成され、ペイント モードのオン/オフを切り替えられるようになりました。

 

カラー管理

OCIO モードを使用する場合に、ガンマエンコード ファイル形式とその他の形式に対して既定で適用されるレンダリング出力トランスフォームの設定が個別に用意されました。

OpenColorIO のバージョンが OCIO v2.4.1 になりました。

 

コンポーネントの更新

VFX リファレンス プラットフォームに合わせて、コンポーネントが次のように更新されました。

  • Python 3.11.9
  • OpenEXR 3.3.0
  • OpenImageIO 2.5.111

一般コンポーネントも次のように更新されました。

  • Cloth 2.3.0.61
  • CivilView 1.2.4
  • Security Tools 2.1.8
ATF の更新

ATF ファイルは、SketchUp 2024 および NX 2406 モデルをサポートするようになりました。

 

Studio メニューの評価

パイプラインから 3ds Max に独自のカスタム メニューを挿入できるようになりました。

 

ホットキーとメニュー エディタの機能強化
  • 複数選択のサポート
  • カテゴリのフィルタ
.Net 8 の更新

サポートされる .NET のバージョンが、バージョン 8 になりました。

 

 

Arnold for 3ds Max 5.8.0

改善によってよりリアルになったガラス オブジェクトの影

透明なガラスなどの透明なオブジェクトが影を落とすようになりました。

 

 

 

光沢のあるマテリアルの Global Light Sampling (GLS)の改善

GLS は、サンプリング時にマテリアルの光沢を考慮するようになりました。これにより、特に小さなライトが多数存在する場合の品質が大幅に向上します。固定 AA レンダリングでは若干の速度低下が発生しますが、アダプティブ レンダリングでは全体的に高速化します。

 

最適化された Cryptomatte と GPU のサポート

Arnold に Cryptomatte が内部実装されました。これにより、GPU のサポートが追加され、CPU のパフォーマンスが向上しました。Cryptomatte がサンプルに消費するメモリが大幅に削減され、より高い AA 設定、プログレッシブ レンダリング、およびアダプティブ レンダリング(FIS で適切に使用されている場合)を簡単に使用できるようになりました。

 

トライプラナーのさまざまな法線タイプ

トライプラナー シェーダに新しいパラメータ normal_type が追加されました。これを使用して、テクスチャリングの優先軸を選択する際に使用する法線のタイプを選択できます。

 

 

Arnold for 3ds Max プラグインの機能強化

  • マテリアルとマップに対する Isolate Selected のサポート
  • MAXtoA ツールバーの改善
  • ASS 書き出しの改善
  • ディレクショナル Arnold ライトをビューポート内でビューとして使用できるようになりました
  • Arnold RenderView の安定性の向上
  • Abort On License Fail の既定値を True に変更
  • Alembic プロシージャル モーション ブラー キー

 

Arnold RenderView の機能強化

  • Arnold RenderView - ログ ビューア
  • 新しい Arnold RenderView アイコン

 

パフォーマンスの改善

  • OpenVDB ボリュームの交差の高速化
  • Faster uv_camera baking
  • Alembic プロシージャルでのインスタンス化の改善:
  • インタラクティブ オブジェクトの表示設定の変更処理を最適化

 

MaterialX の機能強化

  • MaterialX のサポートの改善
  • Arnold シェーダと MaterialX シェーダ間の相互運用性を改善
  • MaterialX OSL クロージャのサポート

 

Arnold の機能強化

  • プロシージャル インスタンスのライト
  • イメージ メタデータにオプション設定を追加

 

OpenPBR の機能強化

  • OpenPBR 変換
  • OpenPBR メタリック ローブのクランプを修正

 

USD の機能強化

  • USD ステージ オブジェクト プロシージャルでの「Hydra」モードの使用がオプションになりました。
  • ステージ オブジェクトのプロシージャルで、Hydra モードを既定で設定
  • ディスタント ライトの正規化をサポート
  • USD 24.11: USD プロシージャルで USD 24.11 が使用されるようになりました。
  • Hydra のサポートの改善: 最近の USD バージョンおよび Solaris との互換性が向上しました
    • Hydra で DirtyRender タグを適切に処理するようになりました。
    • ユーザが異なるレンダリング出力(AOV)を表示したときにレンダリングが再開されないようにするには、Hydra でレンダリングの一時停止の代わりにレンダリングの停止を使用します。
  • レンダリング統計情報を追加
  • Hydra のオペレータが UsdShade プリミティブとして表されるようになりました。
  • Arnold スキーマの更新
  • バージョン付けされたスキーマの最初のサポート
  • USD プロシージャルの Hydra モード
  • transform_keys primvar: primvar arnold:transform_keys が設定されている場合、Arnold ノードの行列に使用される時間サンプルの数をコントロールします
  • Hydra の Arnold カメラ: Arnold カメラ(VR、円柱状、球状、UV、魚眼)が Hydra でサポートされるようになりました。
  • USD 書き出しの改善により Hydra のサポートを強化
  • USD レンダリングと Hydra レンダリングの不一致を修正: プロシージャルまたはレンダー デリゲートにいくつかの変更が加えられ、両方のコード パスで一貫した動作を実現しました。
  • UsdPlane のサポート
  • ArnoldProceduralCustom プリミティブのサポートの改善
  • プロファイリング/統計: レンダリング設定で、Arnold のプロファイリング ファイルまたは統計ファイルを出力するファイル名を指定できるようになりました。

 

 

Substance 3.0.5

ds Max 向け Substance がバージョン 3.0.5 に更新されました。

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