CG News

VectorayGenが無料化

JangaFXが、ゲームやVFXのパーティクルシミュレーションを制御するための3Dベクトル場を作成するソフト「VectorayGen」を無料で公開しました。

VectorayGenは売上げが芳しくなく販売をひっそり終了した製品との事ですが、修理する権利を訴える活動家であるルイス・ロスマン氏の影響を受けて無料公開したようです。将来敵には現在開発中のIlluGenに同様の機能が追加されるようです。

https://jangafx.com/software/vectoraygen/download

 

私は以前からLouis Rossmannを追いかけていて、彼のビジネスや製品販売などに対する考え方には、いつも感心させられ、刺激を受けています。彼は何度も、「企業はソフトウェアを終了させるだけでなく、たとえユーザーが“所有”しているものであっても、そのソフトウェアへのアクセスまで奪ってしまう」と話しています。最近の例では、AdobeがAdobe Animateを終了すると発表し、サブスクリプション方式であるため、顧客は来年には完全にアクセスを失うことになります。私としては、これはゲームを終了させるのと同じようなもので、本当にひどいやり方だと思います。

実は、私たちの会社にも少し似た話があります。地形・惑星エディターのGeoGenについては、事実上開発を一時停止している状態です。定期的なアップデートは続けていますが、投資額の99.9%を失ってしまったこともあり、継続的な開発資金を確保しながら商業的に成功させる道筋は見えていません。それでも、今でも何人かのアクティブユーザーがおり、実用的で役立つツールで、優れた結果を出せるので、現在も公式サイトで公開しており、今後も公開を続けます。

一方で、過去にはVectorayGenというツールを完全に終了させてしまいました。少数ながら料金を支払って購入してくれた人たちがいたにもかかわらずです。当時は、自分たちの最初のソフトウェアをひっそりと表舞台から消すのが賢明だと思っていました。しかし今振り返ると、Louisの考え方に照らせば、公式サイトからダウンロードできなくしたのは私たちの判断ミスだったと思います。もちろん、問い合わせがあれば通常は実行ファイル(exe)を提供するようにはしていますが、それはアーティストにとって決して使いやすい方法ではありません。さらに残念なのは、このツールを気に入っていたアーティストにとって、ゲーム用のベクターフィールドを簡単に生成できる唯一と言っていい手段だったことであり、それは今でも変わっていません。

そこで、この1〜2か月のうちにVectorayGenを再コンパイルし、ライセンス機能を取り除き、そのまま無料で公式サイトに公開する予定です。万が一ベクターフィールドを必要とする人がいたとしても、「まったく手段がない」よりは、「そこそこ出来の悪い方法でも使える」ほうがいいでしょう。

将来的には、IlluGenが真の後継となり、現代的で優れたベクターフィールド制作ワークフローを提供できることを願っています。それまでは、VectorayGenを再び利用できるようにします。長期的なサポートやバグ修正は行いませんが、現状のままツールを公開し、本来なら取り下げるべきではなかったものへのアクセスを回復させます。

コメントを残す