中国miHoYoが開発・運営するスマートフォンゲーム『崩壊3rd』のPV『女王降臨』のメイキング記事です。最近は中国のアニメ作品でも3DCGの導入が積極的になってる気がしますね。
https://cgworld.jp/feature/201809-cgw241hs-houkai3rd01.html
https://cgworld.jp/feature/201809-cgw241hs-houkai3rd02.html
https://cgworld.jp/feature/201809-cgw241hs-houkai3rd03.html
テクスチャの解像度は4Kまたは2K、一部アップショット用に8K。キャラクター1体に対してテクスチャは64枚。ラインはMayaのペイントエフェクトで描画、コンポジット用の素材は14レイヤー。
「斜め下からの煽りのアングル」「斜め横からのアングル」「嘘パースで見せる広角アングル」といった2Dアニメ特有の演出のため、リグの各パーツにスケールコントローラを仕込むなど細かいセットアップがなされている。
レイアウト、プライマリ、セカンダリ、フェイシャルとリファレンスモデルを差し替えて作業を行なっている。揺れものに関してはランダムに自動で揺れるリグも仕込んでいるが基本的な動きは手付けで作成しており、プライマリからフェイシャルまで99.9%は手付けのアニメーションで表現されている。
エフェクトについては、原画はTVPaintで描きながらも本作ではゆっくりと動く中割りのような部分はAfter Effectsのベジェで描いてみるという実験も行われている。
影やラインの整理などのマスクワークもショットごとにコンポジット担当が調整を施している。
火の粉の汎用素材に関してはMayaのnParticleによるパーティクルにモーションブラーを加えて長さをもたせている。