Unreal Engineを使用して背景を制作せいているアニメ「ノー・ガンズ・ライフ」の記事が公開されています。画像が大きいので細かな所まで見られるのがいいですね。
https://www.unrealengine.com/ja/spotlights/cyclone-graphics-turns-comics-into-animation-with-real-time-rendering
ちなみに背景はUnreal Engineが使用していますが、背景以外では3dsMaxも使用されてるようです。偶然なのかガルパンと同じですね。
#ノーガンズ ライフ2話の設定公開!サイクロングラフィックスでは、CGは #UE4 によるCG背景班、3dsMAXとpencil+によるCGセル班に分かれ制作してる。この先、ノウハウの成長とともに表現の質も上がっていけるといいな。話数が進むにつれ、クオリティが上がるのがCGの面白さだね。 https://t.co/Zya7QAUcYf
— 加藤道哉 (@MichiyaKato) October 18, 2019
緻密なモデリングによって作成された背景は、レンダリング時間がネックになりそうでした。そこで、高品質のレンダリングと迅速な納品のためには、Unreal Engine を使うことにしたのです。
Unreal Engine は、既に組み込まれている機能が充実しています。使いやすく、各 CG 要素のセットアップを手軽に行えます。UE4 は、制作プロセスに柔軟性をもたらしてくれます。
プロジェクトの第 1 段階では、元素材をレンダリングし、コンポジットソフト上でカラーグレーディングなどを経て、世界観を構築したものをイメージボードとして演出陣に提示しています。
シーンが確定したら、あとはコンテの演技に合わせて、Unreal Engine 上にカメラをカットごとに配置していきます。ダミーのキャラクターも配置できるようにセットアップして、キャラクターのレイアウトとカメラの背景アングルを、演出陣と CG デザイナーが同時に一緒に決めていきます。
1人の CG デザイナーで 1日に 300カット分のレイアウトと背景を同時に出力が可能になりました。
アニメーターたちのために、ブループリントでシェーダーを用いて背景を線画として出力しています。
最終的にコンポジットで CG 背景に手描きのセルを配置しなければなりません。これは、コンポジットソフトで行っています。
Unreal Engine によるパイプラインの利点は、フットワークの良さと圧倒的なハイクオリティなグラフィック スペックにつきると思います。数人の CG デザイナーでわずか半年のうちに 4,000 カットも背景を完成しているのですから。これはもの凄いことだと思います。