映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」のメイキング記事が公開されてます。映画本編は賛否両論な評価っぽいですが、CGの方向性は可愛くていいですね。
https://cgworld.jp/feature/201908-dqmovie.html
髪や眉毛、髭などのヘアにはHair Farm。スキンマテリアルにMARI。衣装についてはMarvelous Designerを中心に、3ds Max標準の服飾メーカーが使われている。モデリングチェックは全身を3K、バストアップを2Kでレンダリングして行われている。コンポジットにはACESを採用。
キャラクター制作のながれ
主人公のリュカ
制作には1年以上。ポリゴン数は剣のない状態で約12万ポリゴン(レンダリング時はスムース化)。髪の毛はHair Farmで140万本。テクスチャサイズは4Kで、デフォルト状態での生身の身体部分が54枚、衣装が200枚。衣装は後Marvelous Designerで制作されている。
バリエーションの一例。ターバンの着脱、無精ひげや、雪が積もったマテリアル、重ね着、各種の汚れ、物語の途中で体型がより筋肉質に変わるなど、バリエーションは30種類以上に及ぶ。荷袋や剣、杖などのプロップも多い。バージョンが増えるたびにテクスチャも増加し、最終的には1,000枚以上が用意された
リュカの幼なじみビアンカ
サラボナの大富豪の娘フローラ
トポロジーのさらなる改良
MARIによる高精細のテクスチャ
MARIのテンプレートデータを使用。肌のキメ、血管、シミ、ほくろなどはプロシージャル。脂肪が薄い部分の赤みなどはUVベースでつくられている。マップはDiffuse、 Reflection、 ReflectionGlossiness、 Normalで、チャンネル内のレイヤーがリンク(インスタンス)されている。Substance Painterも試していたが、UDIMのシームレスなペイントができなかったため採用は見送られた。
プルプルで透明感のあるスラりん
口内から飛び出した眼球は、口内モデルを距離マスクに適用してマテリアル側で透明にし、消している。
口内のように身体と一体でプロパティ設定できないものは、VrayOverrideMtlの屈折に透明マテリアルを繋いで、身体を通して透けて見えないように設定。
ネコ科らしい身体つきと毛が印象的なキラーパンサー
ボスキャラクターのゲマと多彩なモンスターたち
シリーズお馴染みのモンスターたち。