オリジナル短編アニメーション作品「PIANOMAN」のメイキング記事が公開されています。
https://cgworld.jp/feature/202010-cgw266-echoes.html
<1>オリジナル作品制作ならではのワークフロー
制作は「企画→脚本→絵コンテ→Vコンテ→カメラワーク(プリビズ)→アニマティクス→プライマリアニメーション→セカンダリアニメーション→レンダリング→コンポジット」のながれ。
本作で使用した主なツールは、Photoshop、Maya、MotionBuilder、After Effects、Pencil+。
コンセプトアート/デジタルコミック
ワークフロー
<2>独特な雰囲気をつくり上げるアーティスティックな手法
絵コンテ
背景/建物の設定画
キャラクター設定画
キャラクターの3Dモデル
角のハッチング表現。薄い紫色のワイヤーが顔(ツノ)周りの交差用ポリゴン。ラインはポリゴン交差とハードエッジを混在させている。
<3>こだわりはあるが複雑なことはしない。シンプルかつ繊細な「ひと手間」
リグ/フェイシャルリグ
モンスターのリグ。MotionBuilderの標準HumanIKを使用
MoBuフェイシャルリグは、キャラクターフェイスで表情パターンを登録し、リレーションで各リグに繋いでいる。モンスターと比べると、男の方が表情変化が多いためフェイシャルリグやパターンが倍近くになった。枠内の表情パターンリグでおおまかに表情を付け、顔の前にあるリグで細かな調整や非対称化を行う。
実写映像を参考にしたシーン制作
エフェクト/コンポジット
逆光である程度キャラクターの色を飛ばして馴染ませた。手前にうっすらと見えるパーティクルは、AEで追加。奥のパーティクルは背景美術で描いたものを使用。
カメラマップ
桜の開花シーン
3枚×3枚=合計9枚の桜をベースにパペットで動かし、Twixtorで開花を作成。Twixtorでは次の画像への変化中に歪みが出てしまったため、変化の50%付近は使用せずパッパッと変化させることで違和感を解消。