参考資料

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』 モビルスーツをキャラクターとして魅せるYAMATOWORKSのCG演技力

劇場アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』のメイキング記事が公開されています。

https://cgworld.jp/article/202206-g-doan.html

 


念願の安彦良和監督ガンダムシリーズへ満を持しての制作参加

ジオン公国軍のサザンクロス隊が初登場するカサブランカのシーンはイムさんで、それ以外のモビルスーツ戦は安彦監督によるものです。

 

「ガンダムはヒーロー」演出に応じてモビルスーツの表情やスタイルを変形

モビルスーツの設定画として公開されているもの全てと、ホワイトベースとコアブースターを制作したので、全部で10体ほどになります。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を作っていたサンライズ デジタルクリエイションスタジオさんが協力してくださいまして、3ds Maxから弊社のLightWaveに変換して、テクスチャはUV展開を新規にし直しています。

カトキさんのデザインをもとに作られた「GUNDAM THE ORIGIN RX78-02」のプラモデルに、安彦監督の特徴をパテで盛り込んで改造したものを作って、それを僕らに預けてくれたんです。

安彦監督のガンダムはどこか優しさを残しているんです。近年のガンダムの傾向として少し怖い方向が強かったので、アニメーターにはそうならないように意識してもらいました。

TVシリーズのときに作画が荒くなった部分は、ドアンが修理したからこうなっているんだとカトキさんが解釈して、きちんと理屈を伴ってデザインに落とし込まれているのが素晴らしかったですね。

 

YAMATOWORKSの哲学と合致する「地に足がついた演技」

モビルスーツ同士の鍔迫り合いのエフェクトは作画っぽく見えますが、ルックデヴアーティストの大原伸一が3DCGでつくっています。

後ろで雷が光っているときにザクにギザギザとした複雑な影が落ちるのですが、その影などは手描き。

手前の足を大きく見せたり、パースを工夫させたり、カメラレンズを調整したりして見せています。

このカットは最初のテイクだとあっさりしていたので、「もっとねちっこく、重く重く」と指示を出しました。

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