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Keychron K8 Pro 買ってみた

Keychron K8 Pro 赤軸 ヨドバシカメラ限定モデル買ってみた。打鍵感や打鍵音はいいけど、やや気になる点もあるのでJIS配列を買う場合はこのへん注意した方がいいよという話しを書いてみます。

Keychron K8 Pro 公式サイト

 

Keychron とは

Keychronは2018 年に薄型メカニカル キーボード Keychron K1 をKickstarterで販売した香港のキーボード メーカーです。2021年に国内正規代理店としてコペックジャパンがKeychron製品を取り扱いを開始。コロナ禍の在宅ワークで無線接続できるコンパクトキーボードを好む人達が購入して知名度が上がってきた印象です。

Keychronはカスタマイズできるキーボードというのが売りで、有線と無線、ボディ素材、キー配列、サイズ、ホットスワップ対応、キーマップできるQMK/VIA対応などの組み合わせで様々なシリーズを展開しています。「Q」が高級シリーズです。

有線

  • Q シリーズ : アルミボディ、QMK/VIA、ホットスワップ
  • S シリーズ : アルミボディ、QMK/VIA、ホットスワップ
  • V シリーズ : ABSボディ、QMK/VIA、ホットスワップ
  • C シリーズ : ABSボディ

有線 & 無線(Bluetooth / Max シリーズは2.4G)

  • Q Max  / Q Pro シリーズ : アルミボディ、QMK/VIA、ホットスワップ
  • K Max  / K Pro シリーズ : アルミ + ABSボディ、QMK/VIA、ホットスワップ対応と非対応
  • K シリーズ : アルミ + ABSボディ、ホットスワップ対応と非対応
  • V Max シリーズ : ABSボディ、ホットスワップ対応と非対応

Keychronはバリエーションが多くて比較するのが大変という人向けに、キーボードを機能で検索できる物を作ってみたので、よかったら使ってみてください。

 

現在はヨドバシカメラにKeychronコーナーができていて、気軽に試すことができます。

Keychronの最初の印象は、自作キーボードの素材を組み立てて売ってる中華メーカーなのかな?と思ってました。2018年頃から自作キーボードの話題をsnsで見かけるようになりました。自作パーツを調べると思ったよりかっこいいキーキャップや金属ケースが販売されていて、Keychronはそれら自作キーボードに近い印象がありました。

実際、Keychronは豊富な製品バリエーション、キーキャップスイッチの個別販売、自作キーボード向けのオープンソースファームウェアの使用など、自作キーボードの系譜にある製品のように感じます。

 

Keychron K8 Pro

購入したのは「K8 Pro JIS配列 Silent赤軸 ヨドバシカメラ限定モデル」です。ヨドバシは店頭で割引+ポイントアップセールを実施していて、¥19,800(税込み)+ 13%ポイント還元で購入しました。海外のK8 Proの価格は $119 なので、円安の影響は大きいですね。

https://www.yodobashi.com/product/100000001007973348/
※商品スペックにUS配列の物を記載してるので注意が必要です。

商品スペック
  • Silent赤軸(潤滑油塗布済み)
  • ホットスワップ対応
  • QMK&VIA対応
  • Bluetooth 5.1とUSB C有線接続
  • ABS + アルミフレーム
  • OSA プロファイル ABS キーキャップ(シャインスルー)

 

箱の写真。US配列の絵が書かれているけどJIS配列です。

Silent赤軸はヨドバシ限定モデルのため、箱にヨドバシのロゴが印刷されています。

 

簡単な説明書や注意用のカードが入ってます。

付属品。キーボード分解用の六角レンチとドライバー、キーキャップとキースイッチ外し、有線接続&充電用のケーブル、交換用のキーキャップ。

 

キーキャップ。JIS配列のキーキャップは白色の光りを通すABSに、黒やグレーでマット塗装されています。恐らく使用頻度の高いキーは塗装がはげて白地が出てくると思われます。
US配列はダブルショットPBTキーキャップで、塗装を使用していない二色成形のキーキャップです。JIS配列はキーキャップの質が低いかも。

 

キーボード本体。K8 Pro はキーボードの上側がアルミフレームとスティールプレート、下側のケースがABSです。金属なのでフレームに指を乗せても、ABSのようにギシギシときしむ音がしないのがいいです。赤色のESCが特徴的ですが、黒のESCキーも入ってるので交換できます。

 

キースイッチ。K8 Pro はホットスワップ対応なので、はんだ付けせずにメカニカルスイッチを交換できます。赤軸に飽きたら軸だけ交換できるので、キーボードを丸ごと買い換えるよりも経済的?

茶軸が好きなのですが、店頭でさわったらSilent赤軸がよかったので赤軸を購入しました。スイッチ内の静音用シリコンは硬めで、コトコトとした静かな打鍵音です (Enter、Shift、Spaceなどスタビライザーが使用されてるキーはカチンと金属音がします)。静音キーボードとして売られてる商品にはゴムのようにグニグニした押し心地の物もありますが、この静音スイッチは打鍵感が自然で気持ちいいです。

キーボードの角にはフレームの分割線があります。本当は上位のQ Proシリーズのようにアルミ一体成形が好みでしたが、実際に使ってみると分割線はそれほど気になりませんでした。フレームは梨地の細かな凹凸があり触り心地がいいです。フレームは押しても変形しない強度で安定感があります。

 

買ってから気づいたのが、フレームとキーキャプの間に隙間があることです。矢印キーとフレームの隙間からキースイッチが見えます。これが思った以上に気になる。LED向けのキースイッチなのでトップハウジングが透明プラスチック整形ですが、このプラスチックが周囲の光を反射して明るく見えます。また、キースイッチを静音茶軸に替えたのですが、フレームの隙間の影響で前にあるキーの音だけ明らかに大きく聞こえます。

普通のキーボードはスイッチが見えないようにフレームで隠されているのですが、恐らくKeychronはLEDの色が目立つようにフレームを低くしています。このあたりが中華ゲーミングっぽい感じがします。

斜めからみるとキースイッチの端が光って見える。

キーキャップについてですが、アルファベットが小さいので見づらい気がします。正直かな表記いらない。
角川アスキー総研アンケート調査によると、日本人の 93.1% が「ローマ字入力」で、「かな入力」はわずか 5.1% しかいないとのことです。Xではより母数の大きいのアンケートが実地されて、371,486投票のうち94.6%が「ローマ字入力」でした。キーキャップにかな表記してアルファベットを見にくくするなら、かな表記なくていいんじゃないかと思います。他のキーボードのようにアルファベットを少し大きくするなどの工夫がないのと、10年以上ぶりに「かな」のあるキーを使ったので、どうしても「かな」に目が吸い寄せられてしまいます。

右端「¥」「む」「ろ」キーが黒色なのですが、何も考えず配色を決めた気配があって残念です。
これはBackspaceやShiftキーの横幅が長いUS配列を元にしていて、JIS配列のとき同じ位置にあるキーを黒くしてやろうということで、この配色にしたと思われます。
しかし、元になってるUS配列はモディファイヤキーなどキーボード外周と内側のキーを「機能性」で色分けしたデザインです。表面的な見た目をUSに合わせるのではなく、機能性を重視してJIS配列も「¥」「む」「ろ」はグレーにして欲しかったです。右端の記号は見ずに押せないので、色分けになれるまで押し間違えが発生しました。

また、ABS素材によるものかわかりませんが、キーの表面をなでると文字の凹凸にひかっかりを感じます。特にEnterの矢印アイコンのひっかかりが強いです。普通のキーボードでも文字が印刷された物は少し盛り上がって感じますが、なめらかに盛り上がってる感じがします。このキーキャップは少しザラザラした触感です。これまでこういうキーキャップを使ったことなかったので、ここから塗装がはげないか心配です。

 

 

LEDを点灯した状態。LEDが南側に配置されてるのと、スイッチがフレームに隠れないので、驚くぐらい色鮮やかに発光して見えます。まぶしい。

上から見るとそれほど光って見えません。

JIS配列はキーキャップにシャインスルーと表記されていますが、公式サイトの写真ではシャインスルーなのかわかりませんでした。表記ミスかな?と思ってましたが、購入して見てみると確かに文字がLEDの色で光ってました。

透け感はあまり強くなく、よく見ないとわからない程度の光量です。

 

QMK&VIA

K8 Proは自作キーボードで使用されているオープンソースのQMK Firmwareと、同じくオープンソースのキーのリマップや、LED制御を行うVIAに対応しています。VIAはPCにインストールして使うことも出来ますが、WEBブラウザから使用する物も公開されています。

中華デバイスはキーロガーが仕掛けられてたという事件もあったのであまり使いたくないのですが、各国の自作キーボードユーザーが開発してるオープンソースファームと言うことで安心感があります。

VIAでどんなことが出来るか簡単に書いておきます。

 

キーマップ

画像をクリックしてキーのマッピングを変更できます。例えば簡単にCapsLockをCtrlに変更できます。

キーマップにはレイヤーという概念があって、レイヤー0と1はMac、レイヤー2と3はWindows用のマッピングを設定します。元々自作キーボード用のかソフトなので、キー数や配列が異なるキーボードをファンクションキーと組み合わせて使うための設定が一通りあります。

キーはBasicやLightingなどカテゴリーごとにまとめられています。

LED制御用のキー。

音量や再生用のメディアキー。

マクロの割りあて。

JIS配列用のキーに韓国語が混じってる。Mac用レイヤーでは「英数」キーに割り当てられていました。

LED制御用のキー。LEDアニメーションのプリセット切り替え。

Mac用のカスタムキー。

 

マクロ

マクロを作成できます。

 

セーブとロード

カスタムしたキーマップを保存、読み込みできます。

 

ライティング

LEDの設定です。明るさ、アニメーションのプリセット選択、アニメーション速度、色を設定でまきす。

正直なところVIAのLED機能はロジクールやRazerに比べると微妙です。キー1つごとに色を設定できません。¥5,000以下のゲーミングキーボードのような決められたパターンのアニメーション、または全てのキーを単色に設定することしかできません。押したキーが光る等のプリセットはありますが、あまりかっこよくないので、光るゲーミングデバイスが好きな方は期待しない方がいです。

前に使っていたロジクールのG512はキーごとに色を設定できました。よく使うキーの色を変えることで視認性が上がりLEDも悪くないなと思いました。
3DCGではよく使うWERがホームポジションになるのですが、色を変えるとキーを探しやすくて便利でした。ちなみにF1キーは1年でLEDが壊れて変な色になっています。ロジクールのLEDは不良率が高いみたいですね。

 

 

K8 Pro の感想

K8 Proをしばらく感想です。打鍵感や打鍵音はいいけど、JIS配列を買う場合は注意が必用です。

ポジティブ
  • コトコトとした打鍵音が心地よく静かでいい。
  • 軽く入力できて、押し戻しのスピードも速いのでタイプしてて気持ちいい。
  • アルミフレームが硬く、重量感もあり安定してる。
  • キーキャップの配色が好み
ネガティブ
  • キーキャップのアルファベットが小さい。かな表記いらない。
  • 「¥」「む」「ろ」キーが黒色なのが気に入らない。
  • JIS配列はキーキャップがABSで色が塗装。
  • フレームが低くてキースイッチが見えるのが気になる。
  • LEDが無駄にまぶしい。
  • キーごとにLEDの色を設定できない
  • Enterキーの下側を押すとカチンと他のキーよりうるさい。
  • 有線接続する設定でも充電のLEDが常に点灯するのが邪魔。

 

基本的には打鍵感と打鍵音の静かさが素晴らしいです。
昔の高級キーボードのセールスポイントは、業務用スイッチを使用してるので耐久度が高いこと、メカニカルスイッチの打鍵感のよさでした。現在のキーボードは「タイピングサウンド」がセールスポイントになっているようです。
たしかにK8 Proは金属フレームとプレートの剛性と、ケース内に入れられた吸音フォームやシリコンパッドの効果が高いように感じます。キーを押した底打ちの音がこれまでのキーボードと明らかに違い静かです。

キーを押した時の軽さや、キーが押し戻されるスピードの速さもタイピングしていて心地よく感じます。アルミフレームの手触りも含め、使っていて気持ちのいいキーボードです。

 

ネガティブな点の詳細は上にも書きましたが、JIS配列に関する物が多いです。

キーキャップはアルファベットが小さいので見づらいので、かな表記いらないです。「¥」「む」「ろ」キーが黒色なのが気に入りません。US配列同様にキーの「機能性」で色分けして欲しかったです。また、US配列はダブルショットPBTキーキャップなのに、JIS配列はABSキーキャップなのが悲しいです。
構造上しかたないのですが、Enterキーの下側や、スペースなどスタビラ イザーが付いてるキーを押すとカチンと他のキーより音が大きいのが少し気になります。

使用時の目線の高さにもよりますが、キーキャップとフレームの隙間があるのでLEDの光りが直接見えるので無駄にまぶしい。LEDの色をキーごとに設定できないのも残念でした。QMKを使って自分でファーム書けば対応できそうですが、ビルド環境の準備など手間が掛かりそうです。

有線接続で使用しててもバッテリー残量のLEDが常に点灯しているのがちょっと邪魔です。有線ケーブルは充電も兼ねてるのでしかたないのですが、Apple Wireless Keyboard のように必要な時だけ点灯する仕組みの方がシンプルでいいと思います。

 

基本的に打ち心地がいいのでお勧めです。JIS配列のキーキャップに不満を感じることが多かったので、購入を検討してる場合はUS配列と比較してみるといいと思います。

 

K8 Pro を選んだ理由

消去法で K8 Proになりました。

Keychronに興味を持ったのはロープロファイルメカニカルを使ってみたいと言う理由でした。ホットスワップ対応でスイッチを後から変更できるのも面白そうに思えました。実際に店頭でロープロファイルを試してみると、他のメーカーとあまり違いが感じられませんでした。反面、通常プロファイルは違いがわかり打ち心地がよかったです。ロープロファイルの予定を変更して通常プロファイルキーボードを買うことに決めました。

キーボードには3DCGで頻繁に使用するテンキーが欲しいのですが、KeychronのJIS配列 100%レイアウトキーボードを調べると選択肢がほとんどありません。フルCNC機械加工アルミニウムボディに興味があったので「Q6」のJIS配列があればよかったのですが、ありません。「K10」はQMK/VIAに対応していません。「V6」はABSボディーで、JIS配列は半透明スケルトンです。

「V6」にしようか散々悩んだのですが、テンキーよりアルミフレームを使ってみたかったので80% レイアウトの K8 Pro を購入しました。

 

US配列がスタンダード

Keychronを購入するにあたり色々調べましたが、自作キーボード界隈なども基本はUS配列が世界的にスタンダードです。
KeychronはJIS配列やISO配列など各国ごとにローカライズした商品を販売していますが、US配列以外のキーキャップはABS素材です。交換用のキーキャップも多くがUS配列です。

海外メーカーのKeychronがJIS配列を作ってくれるだけありがたいのですが、オリジナルの品質を体感したい場合はUS配列を使えた方がいいと思いました。

Keychronの購入を検討されてる方は参考にしてみてくださいね。

 

2023年12月06日 追記

キースイッチをKeychron K Pro Silent 茶軸に交換してみました。ホットスワップしてみたい誘惑に勝てなかったよ。

 

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