modoでキーウェイト(ハンドルの長さ)値を設定するプリセットボタンを作ったので、作成方法について書いてみます。
スロープとウェイト
はじめにスロープとウェイトの確認方法を紹介します。
modoでカーブのスロープとウェイトを表示するには、グラフエディターで右クリックして表示されるポップアップの「スロープとウェイト...」ボタンを押します。
カーブのハンドル制御はデフォルトでは「自動」になっています。ハンドルを編集したい場合は「手動」に切り替える必要があります。
カーブのハンドルは、スロープ(ハンドルの角度)とウェイト(ハンドルの長さ)であらわされます。左側のハンドルが「スロープイン」と「ウェイトイン」、右側のハンドルが「スロープアウト」「ウェイトアウト」と、合計4つのプロパティーで構成されています。
キーウェイトの設定方法
ハンドルの長さを編集するには key.weight コマンドを使用します。
key.weight コマンドには4つの引数があります。現在の値を編集するオプションが用意されているので便利です。
ハンドルの長さを編集するコマンド
- key.weight 1.5 in false true
- key.weight 0.5 in false true
ハンドルの長さを設定するコマンド
キーウェイトのプリセットは、以下のような値の異なるコマンドをボタンに設定しています。
- key.weight 0.0 in false false
- key.weight 0.1 in false false
- key.weight 0.2 in false false
- key.weight 0.3 in false false
キースロープの設定方法
キースロープの角度を編集するには key.slope コマンドを使用します。
key.slope コマンドには5つの引数があります。
ハンドルの角度を編集するコマンド
- key.slope -60.0 in true true true
- key.slope 60.0 in true true true
ハンドルの角度を水平にするコマンド
最後の引数は「ウェイトの調整」で、ハンドルの長さをキーの間隔に応じて自動的に調整する物のようです。
- key.slope 0.0 in true false false
- key.slope 0.0 in true false true
「スロープイン」「ウェイトイン」のプロパティを見るとわかりますが、スロープを編集するとウェイトの値も連動して変化します。詳しくはわかりませんがカーブのハンドルは、「長さ」と「角度」という単純な物ではないようですね。
コマンドが何かわからない場合は、こちらの記事を見てください。
ボタンにコマンドを割り当てる方法は、同じ記事内の「コマンドとフォーム」を見てください。
After Effectsではキーフレームのイージングカーブを簡単に設定するスクリプトがいくつか販売されています。アニメーションを作成する場合に便利なので普段使用しているのですが、modoにも似たようなプリセットがあったら便利かなと思って作ってみました。
値を単純に設定するプリセットなら、スクリプトを書かずに簡単に作れるのはmodoの便利なところですね。ぜひカスタマイズしてmodoを便利にしてみてください。