modoで複数のスペキュラをレイヤーのように重ねる表現について書いてみます。
現在のようにPBRマテリアルが主流になる前の時代、金属を表現する場合はスペキュラを重ねることで表現してました。modoではShaderの「ブレンドモード」を使用して複数マテリアルのスペキュラを加算することができます。
現在はマテリアルに「クリアコート」があるためスペキュラを重ねた質感が手軽に作れるようになってますが、スペキュラを3つ以上重ねたい場合には今回紹介した方法が便利かもしれません。あとクリアコートはレンダリングが少し遅い気がします。
スペキュラを加算したレンダリング。
クリアコートを使用したレンダリング。
参考
http://forums.luxology.com/discuss/post/42125
おまけ
スペキュラを重ねた金属表現はLightWave界隈では「Gaffer」が有名でした。3dsMaxにもMulti Layer Shaderがあり、かつては金属表現に欠かせない定番の設定でした。
Gaffer
セレクティブライト、多重スペキュラ、フレネル、反射の色、ブルームなどライティングに関連する様々な質感を制御することができるプラグインでした。
https://web.archive.org/web/20010108121200/http://www.worley.com/gaffer/gaffer_spec_control.html
MegaLight
スペキュラにトーンカーブのようにバイアスをかけることで金属っぽいスペキュラを表現したプラグイン。
http://www.dstorm.co.jp/dsproducts/FreePlugins/PreviousPlugins/MegaLight.html