参考資料

バンダイナムコ研究所が3000を超える3Dモーションデータを無料公開

バンダイナムコ研究所が、3000を超える3Dモーションデータ(BVH)を公開しました。日常の動作、格闘、ダンスや、アクティブ、疲れ、幸せなどは様々なスタイルが提供されています。ライセンスはCC BY-NC-ND 4.0で、研究および個人使用のために無料で利用できます。

ライブラリにはBlenderでデータを視覚化するための無料のスクリプトが付属しているそうです。

https://www.bandainamco-mirai.com/news_20220428/
https://github.com/BandaiNamcoResearchInc/Bandai-Namco-Research-Motiondataset/blob/master/README_Japanese.md

 

株式会社バンダイナムコ研究所(以下、バンダイナムコ研究所)は、AI技術(機械学習と深層ニューラルネットワーク分類技術など)の研究開発に使用できる3Dモーションデータセットを、4月28日よりGitHubにて無料公開いたします。

バンダイナムコ研究所では、メタバース及びxR技術など三次元モーションを使用する研究開発を手がけています。現在、ゲームや映像に登場するCGキャラクターは、事前にアクターの方々に演技していただき、その動きをデータ化し再現させるモーションキャプチャ技術や、専門のクリエイターが手作業により制作することがほとんどです。

しかし、今後メタバースをはじめとしたコンテンツの規模が拡大すると、個性的なキャラクターや多彩なモーションが必要不可欠になり、従来の制作過程では限界を迎えることが予想されます。

一方、このようなAIを用いたモーション研究開発は、性別や動作、演技といった様々なパターンのモーションの「データセット」が必要で、しかも入手しにくいことから、世界的に見ても研究開発が進んでいないのが現状です。

バンダイナムコ研究所では、昨年から、AI技術を活用して多彩なキャラクターモーションを生成するという研究に着手してきました。また、AI研究に今後多くの技術者が携わることでイノベーションにつながると確信しており、現在、自社で機械学習と深層ニューラルネットワーク分類技術に使用しているデータの一部をAI研究に使用できるセットとして無料で公開することにいたしました。

これにより、AI研究全体の技術の底上げやゆくゆくはエンターテインメント業界の発展につながることを期待しています。

 

【データセット内容】

名称:Bandai Namco Research Motion Dataset
公開場所:https://github.com/BandaiNamcoResearchInc/Bandai-Namco-Research-Motiondataset
セット内容:

  • データセット1 …歩行や走行、格闘やダンスなどの17種類の動作に対して、男性、女性や感情など15種のスタイルの演技モーションを収録した総計36,673フレームのモーションデータセット
  • データセット2 …歩行や、走行、手を振るなど10種の運動に対して、男性、女性、子供、老人などの属性の7種のスタイルのモーションを収録した総計384,931フレームのモーションデータセット

※非商用目的で研究やAIの検証などで利用できるライセンスになっています。

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