参考資料

「Unity パフォーマンスチューニングバイブル」オープンソース化

CyberAgentが社内研修用の書籍「Unity パフォーマンスチューニングバイブル」のPDFを公開し、同時にオープンソース化しました。githubからダウンロードできます。時間ができたら目を通してみたい。

https://github.com/CyberAgentGameEntertainment/UnityPerformanceTuningBible
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/37085/

 

 

はじめに

モバイルゲーム開発においてパフォーマンスチューニングは重要ですが、その一方で、必要な知識が幅広く、体系的な学習が難しいという問題があります。
ゲーム・エンターテイメント事業部ではこのような課題感から、パフォーマンスチューニングに関する知識を体系的にまとめた書籍として、『Unity パフォーマンスチューニングバイブル』を製作し、社内の Unity エンジニアの方々に配布しました。

以下はこの施策について紹介した記事です。

https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/36847/

 

オープンソース化という試み

前述の通り、本書籍は GitHub 上で公開しています。
これは、単純に PDF ファイルを閲覧するだけではなく、Issues  Pull Requests という機能を通して、誰もが本書の編集に関わることができることを意味しています。

パフォーマンスチューニングは、ゲームを動かす端末の性能が向上したり、また求められるゲームシステムが複雑化したりすることにより、年単位の短いスパンで知識やノウハウをアップデートする必要があります。
また、Unity の更新や、新しく現れた技術を随時キャッチアップする必要もあります。

これらの理由から、もし適切に更新が行われない場合、書籍としての価値がすぐに薄れてしまうことが予想できます。
オープンソース化することで、社内外問わず、古い内容を指摘し合い、新しい知識を教え合うという動きが生まれ、本書をより価値のあるものにしていけたら幸いです。

なお執筆の手順やルールについては以下のページにまとめています。

https://github.com/CyberAgentGameEntertainment/UnityPerformanceTuningBible/blob/main/README_CONTRIBUTOR.md

 

公開までの背景と思い

『Unity パフォーマンスチューニングバイブル』の目的はあくまで社内の技術力の向上です。
この目的だけを考えたとき、社外に向けて公開したり、オープンソース化したりする必要性はありません。

しかしながら、本書の内容は十分に汎用的なものであり、あらゆるモバイルゲーム開発で役立つ知識をまとめています。
そこで議論した結果、モバイルゲーム業界全体としてよりオープンでより良いモノ作りができる環境づくりの一助となればという思いから、公開することが決まりました。
ありがたいことに有料での販売を希望する声もいただいておりましたが、上述の思いから無料で公開することにいたしました。

本書をより良い取り組みにするために、本記事の拡散、GitHub リポジトリの Star やコントリビュート、書評の投稿などいただけますと、執筆メンバー一同とても嬉しく思います。

コメントを残す