modo 13.1がリリースされました。13.1は3部構成となるModo 13シリーズの2番目のメジャーリリースです。
https://community.foundry.com/discuss/topic/148622/modo-13-1-is-now-available
Modo 13.1の改良点
- 新しいツールプリセットシステムにより設定を保存、再利用、共有することができます。
- ポリゴンベベルツールとプロシージャルベベルオペレータの新しい[境界を開く]オプションによるベベルの改善。
- MeshFusionモデリングはカーブメッシュアイテムを受け入れるようになり、Fusionサーフェスストリップとして生成されるカーブでサーフェスをより簡単にカットおよびシェイピングできるようになりました。
- 靴ひも(穴、曲線、ジオメトリなど)の構築プロセスを合理化するコマンドの新しいパッケージワークフロー。
- モーフコンテナはリギングツールセットに新しく追加されたもので、メッシュとは別の修正形状を保存できます。
- スクロールフォームにより、ナビゲーションパラダイムをユーザーのニーズに応じて操作できます。
パフォーマンス
https://vimeo.com/351298450
https://vimeo.com/351296492
アドバンスドビューポート
https://vimeo.com/351297329
https://vimeo.com/351297494
アニメーションとリギング
https://vimeo.com/351296808
https://vimeo.com/351296789
https://vimeo.com/351296760
https://vimeo.com/351296734
ダイレクトモデリング
https://vimeo.com/351293247
https://vimeo.com/354961548
https://vimeo.com/354961439
https://vimeo.com/351297862
https://vimeo.com/351297822
https://vimeo.com/351297689
https://vimeo.com/351297732
https://vimeo.com/351297634
https://vimeo.com/351297600
https://vimeo.com/351297557
MeshFusion
https://vimeo.com/351298297
手続きモデリング
https://vimeo.com/351293746
https://vimeo.com/351298477
https://vimeo.com/354961610
シェーディング
https://vimeo.com/351298601
ワークフローとUI
https://vimeo.com/354961096
https://vimeo.com/351298052
Script
https://vimeo.com/354960987
今回のアップデートではいくつかお気に入りの機能追加がありましたが、最も注目しているのはアニメーション再生パフォーマンスの改善です。これまでもいくつかパフォーマンスに関するアップデートがありましたが、実際のシーンではあまり改善が感じられませんでした。13.1ではサーフェス計算コードが書き直され、新しいAPIを使用するようになりました。この改善によりアニメーション再生パフォーマンスがおよそ2倍になりました。modoの歴史の中で最も大幅なアニメーションパフォーマンスの改善だと思います。
現在のところこのパフォーマンス改善はフェースポリゴンに限定されていて、サブディビジョンを使用した場合は以前のバージョンに近い速度になてしまいます。私が確認した範囲ではOpenSubdivを使用するとフェースポリゴンに近い速度で再生できることを確認しています。
このサーフェス計算コードの描き直しはmodo全体に影響するためモデリングにも恩恵があります。1アイテムに多くのポリゴンが存在するアイテム編集のパフォーマンスも向上してるとのことです。
他にもアニメーション再生時にタイムラインの再描画を抑制、アイテム選択中の再生パフォーマンスの改善、アプリケーション全体で発生するイベント処理の改善、マルチスレッド化の基礎が追加されてます。今後も継続してパフォーマンスの改善に取り組むようで嬉しいですね。
他のお気に入り機能はバウンディングボックス描画にアニメーション再生時オプションが追加されました。あとはトランスフォームツール編集中にバウンディングボックス表示にしてくれれば完璧なので、ぜひ対応をお願いしたいところです。
リネーム機能が標準搭載されたことも嬉しい。メッシュアイテムの一括リネームや、文字列の置換、プレフィックスやサフィックス追加など定番の機能がそろってます。
UI改善で最も嬉しいのがスクロールバーの追加!今までプロパティの表示範囲が狭いときは省略ボタンが表示されていました。この風変わりなUI機能はLightWave 6.5からの付き合いですが、クリック数が増えるだけで全くメリットを感じなかったです。ついにスクロールバーが追加されて便利にになりました。タブを複数選択して表示できるようになったのも素晴らしいです。
CurveSweepが追加されて、複数のカーブに一括でパス押し出しできるようになったのも凄く便利です。
13.1リリースに会わせて行われたライブストリーミングではmodoの今後について語られています。modoの強みであるモデリング機能を継続的に強化することや、Siggraphで発表された新しいパストレースレンダラーの詳しい話、さらに高い要望のあったフルボディーリグ用の新しいIKソルバを開発中とのことです。13.2のオープンベータが待ち遠しいですね。