PV『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』のメイキング記事が公開されています。
https://cgworld.jp/article/202302-cutiestar.html
ゲーム会社のサムザップが3DCGによるセルアニメ調のPV制作に挑戦
サムザップはもともと2Dを主体としたゲーム開発を行なっているが、今回のこのPVに関してはUnityを活用し、3DCGで制作されている。
いろいろな3DCGのアニメ作品を見ていると、アウトラインが綺麗に出ている。アウトラインは綺麗に出せるように注力した方がいいだろうと考えました。キャラシェーダを導入するにあたり、最初は『UnityChanToonShader Ver2』を試しましたが、それだと思うようなアウトラインが出ないとい。そこで、映像作品でも使われている『Pencil+』を導入することにした。
踊り子ユニット・アクセルハーツの3人のキャラクターモデル制作
アニメ調で表現することを意識して、「情報過多にしない」という点がポイント。最終的には、1体につき約10万ポリゴンほどで、「ゲーム実装だと大体3〜5万ポリゴンくらいなので、それに比べると多い」。制作期間はベースとして約2ヶ月で、その後1ヶ月ほど修正期間があった。
キャラクターデザイン画
キャラクターモデル
アイドルらしいお揃いの衣装や表情を作るためのフェイシャル
アニメらしい表情を実現するフェイシャル設定
口に関しては、斜め顔でアニメ風を表現するには位置を調整する必要があり、専用のコントローラで制御できるようになっている。
Unityによるセルアニメ調のキャラクター表現
セルアニメ調の表現に関しては「UnityChanToonShader Ver2」をベースとして活用し、アウトラインに関してはPencil+を使って、ポスト処理によって表現されている。ただ、全てのラインがPencil+というわけではなく、部分的にUnityChanToonShaderによるライン描画も採用。
UnityChanToonShaderの設定
Pencil+の設定
Pencil+の設定画面。線を美しく描画するという点では非常に優秀とのこと。
Pencil+のアウトライン管理
かなり細かくオブジェクトごとにPencil+の処理が分割されている。
完成したUnityでのルック
シェーダによる華やかでかわいらしいエフェクト
エフェクト制作で重要な役割を果たしたのが「Nova Shader」。Nova Shaderはサイバーエージェントのゲーム事業部が開発し、オープンソースとして一般公開されているUnity用エフェクトシェーダ。
パーティクルやライトを盛り込んだステージ上のエフェクト
ライトの軌跡などもシェーダによって実装されている。
『このファン』の世界観の中で繰り広げられるアイドルライブ
絵コンテ