ZBrush 2023.1 がリリースされました。新機能は2つで、ローポリでハイメッシュをポージングする「プロキシポーズ」、2.5DペイントとSculptris Proの機能を組み合わせ部分的にメッシュ密度を変えるた「ドロップ3D」。
プロキシポーズはよさそうですね。
ZBrush2023の初のメジャーアップグレードをリリースし、バージョンが2023.1となりました。
新機能追加項目
- プロキシポーズサブパレットがツール>ジオメトリに追加されました。プロキシポーズは、低解像度の中間メッシュを作成し、ユーザーが高解像度メッシュをポージングしやすくし、変形内容を元のメッシュに転送できます。
プロキシポーズは、直接高解像度メッシュを変形した際に綺麗な変形が行えなかったり、高密度なためパフォーマンス低下を起こしてしまったり、有効なトポロジーを持つ低解像度メッシュがないという問題を解決します。 - "IMMから"機能がアルファパレットに追加されました。これにより、IMMとVDMブラシのジオメトリから、アルファの生成をします。
- "アルファから"と"IMMから"がステンシルパレットに追加されました。これらの機能はドロップ3Dの機能と合わせて利用可能です。
- ドロップ3D機能がドキュメントパレットに追加されました。この機能は、2.5Dモードでアルファ使用時にSculptrisProを活用し、どのメッシュの解像度であろうと、きれいなブラシの結果が得られます。
- アンドゥとリドゥ機能がライトパレットに追加されました。
- アンドゥとリドゥ機能がマテリアルパレットに追加されました。
- マーキングで指定したアンドゥ履歴と"最後を調整"とプロキシポーズが組み合わせて利用できるようになりました。
- 3Dレイヤーがプロキシポーズと組み合わせて利用できるようになりました。
調整項目
- MacOs使用時、テクスチャレンダリングが改善されました。しかしながら、ハードウェアの設定、組み合わせにより、見え方が異なることがあります。
環境設定>インターフェース>UIメニューにフォントのアンチエイリアスのレベルを調整可能なオプションを追加しました。 - ダイナメッシュ機能を適用中に、メッシュのエラーを確認し、修理しつつ、ダイナメッシュをするように改善しました。
修正項目
- スタートアップドキュメント保存時、スタートアップ時のマテリアルが正常に読み込まれるのを阻害していた問題を解決しました。
- "ウィンドウ透明度"スライダーがMacOSで再度機能するようになりました。この機能はMacOSではフルスクリーンモードでない場合のみ使用可能です。
- 状況により、ローカルシンメトリがダイナミックモードであっても、ギズモマニピュレータの中心を使用していた問題を解決しました。
- Zスフィアアダプティブスキンのプレビュー表示に関連したクラッシュを解決しました。
- ダイナメッシュを有効にした、アダプティブスキン生成時、ジオメトリのひねりや、反転する問題を解決しました。
- PolyGroupItがサブツール名にスペースが含まれている場合正常に起動しない問題を解決しました。
- ムービー>書き出し時、ファイルパスに非ラテン文字が含まれている場合に失敗していた問題を解決しました。
- ワールド中央からずれた位置に配置されたFBX、ABC、DAE等のファイル形式を読み込んだ際に、意図しない位置にメッシュが読み込まれる問題を解決しました。
- 複数のZスフィアファイルを連続で読み込んだ場合にクラッシュしていた問題を解決しました。
- アレイメッシュにRedshiftマテリアルが割り当てられた状態でレンダリングした場合クラッシュしていた問題を解決しました。
ZBrush 2023.1へのアップデートをするには
全てのZBrush 2023ユーザー(サブスクリプション・永久ライセンス)がMaxonAppからこのアップデートを取得可能です。
- サブスクリプション契約者は上記リストの全てのアップデートが得られます。
- 永久ライセンスは調整項目・修正項目の内容のアップデートを得られます。新機能追加項目につきましては、次回の有料アップグレードで得ることが可能です。