旧e-on softwareが開発販売していた景観作成ソフト「Vue」と、植物生成ソフト「PlantFactory」の開発終了がアナウンスされました。また、ライセンス システムを削除したバージョンが無料で公開されました。
2000年頃、「Vue 3D」と言えば「Bryce」「Terragen 」など代表的な景観作成ソフトの1つでした。特にVueは3ds Max、Maya、XSI、Lightwave、Cinema4D 連携用のプラグインが提供されていたり、モデルデータやテクスチャをエクスポート可能なため、プロ向けの映像用途で使用可能なソフトでした。
古いLightWaveにはインスタンスがなかったため、大量に木を配置してレンダリングする場合にVueが欲しかった記憶があります。3Dソフトやレンダラーのインスタンスやプロキシ機能が強化されるにつれて、徐々にソフトの名前を聞かなくなっていました。Ozone という大気生成プラグインをLightWave向けにリリースしていたのも懐かしいですね。
https://www.bentley.com/software/e-on-software-free-downloads/
e-on software製品を無料でダウンロード
e-on software製品は、27 年以上にわたってメディアおよびエンターテイメント業界にサービスを提供してきました。 2015 年に Bentley Systems に買収されて以来、e-on softwareのテクノロジーはさまざまな Bentley 製品に統合され、世界中の大切な顧客やパートナーによって使用されています。
Bentleyは 39 年以上にわたり、持続可能なインフラの設計、建設、運用を担当するエンジニアやその他の専門家にサービスを提供することに重点を置いてきました。今後も注力を続けるため、VUE、PlantFactory、PlantCatalog の販売を終了することを決定いたしました。これらの製品は今後開発されることはなく、サポートは重要なセキュリティ パッチに限定されます。
ただし、VUE、PlantFactory、および PlantCatalog を永久バージョンとして、これらの製品とテクノロジを継続的に利用したいと考えている人には無料でダウンロードして使用できるようにしています。製品をダウンロードし、サポートなしでソフトウェアを使用することに同意する新しいエンド ユーザー ライセンス契約 (EULA) に同意するだけです。
下の [ダウンロード] ボタンをクリックしてこれらの製品にアクセスするか、詳細については FAQ を参照してください。ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
EULA
VUE、PlantFactory、および PlantCatalog を商用プロジェクトに使用することはできますか?
はい、商用利用も可能です。これには、ソフトウェアで作成されたレンダリング、またはソフトウェアからエクスポートされたアセットが含まれます。 VUE および PlantFactory に同梱されているストック コンテンツを再テクスチャ、改造、再販することができます。これにはメッシュとテクスチャの両方が含まれます。
ただし、PlantCatalog モデルから派生したコンテンツは販売できないことに注意してください (次の質問を参照)。
PlantCatalog は無料で利用できるようになりましたが、PlantCatalog ファイルから派生してエクスポートされたアセットを販売することはできますか?
いいえ。 PlantCatalog はフリーウェアですが、すべての植物の著作権は Bentley Systems にあります。モデルを商業的に使用したり (ゲームに埋め込んだり、クライアントと共有したり、プロジェクト ファイルに埋め込んだり)、PlantCatalog モデルを使用して静止画またはアニメーションの両方のレンダリングを作成することができます。
ただし、PlantCatalog コンテンツから派生したモデルをマーケットプレイスで再販することはできません。植物モデルを販売したい場合は、PlantCatalog 植物のテクスチャやメタノードを使用しないようにしながら、PlantFactory で独自のモデルを最初から作成できます。
インストール
VUE と PlantFactory のどのリリースをダウンロードすればよいですか? 2023 年か 2024 年か?
VUE 2023 と PlantFactory 2023 は、e-on softwareによって公開された最後の公式リリースです。製品の開発中止が決定されたとき、VUE 2024 および PlantFactory 2024 のリリースは完成の最終段階にありました。これが、両方のリリースをダウンロードで提供し続ける理由です。
実稼働環境で実証済みのリリースが必要な場合は、これらの製品の 2023 バージョンをダウンロードすることをお勧めします。これらの製品の新機能を使用したい場合は、以下に示す多くの優れた新機能を備えた 2024 バージョンをインストールすることをお勧めします。両製品の 2024 年リリースは「現状のまま」、つまり未完成のベータ版として提供されることに注意してください。全体的には非常に安定していますが、いくつかのバグや時折クラッシュが発生する可能性があります。
一般に、これらの製品の両方のバージョンを異なるフォルダーに並べてインストールすることをお勧めします。 PlantCatalog の植物アーカイブは、2023 バージョンと 2024 バージョンの両方で問題なく動作します。
VUE 2024 と PlantFactory 2024 の新機能は何ですか?
VUE 2024 の主な機能
- テクノロジー プレビュー: USD Hydra ブリッジを介した VUE 内での Cycles によるレンダリング
- 機能プレビュー: クラウド レイヤーおよびメタクラウドから変換された OpenVDB 用の VUE レイトレーサーでのクラウドの多重散乱
- エクスポートおよびインポートのワークフローを必要とせずに、クラウド レイヤーとメタクラウドをアプリケーション内で直接 OpenVDB に変換します。
- OpenVDB のレンダリング、ベイク、エクスポートの大幅な高速化
- SmartClouds: 多くのカスタマイズ オプションと組み込みのアニメーション サポートを備えた、22 の手続き型パラメトリック クラウド マテリアルの新しいライブラリ
- グローバルおよびローカルのエクスポート オーバーライドを備えた新しいエクスポート セントラル パネル
- 新しい公開パラメータエディタ
- 関数エディター: 新しいノード (Packed Round Samples 2D)、大規模なグラフでのパフォーマンスの大幅な向上、フラクタルとノイズの計算の大幅な高速化、グラフに注釈を追加して視覚的な構成を改善するための新しいノード フレーム
- シーン構成を改善するためのフレーム ガイド (ゴールデン スパイラルと三分割法)
- 再設計されたカラーピッカー
- 再設計されたスプライン エディタ
- 再設計されたオプションパネル
- すべてのホスト アプリケーションのプラグインでの V-Ray マテリアルの作成が改善されました。
- 大幅に改良されたドッキングシステム
PlantFactory 2024 の主な機能:
- インタラクティブな UV プレビューのための新しい UV プレビュー パネルとワークスペース
- 新しい UV オプション (UV 継承、ノード間の連続性オプション、セグメントに沿ったアスペクト比の維持、V 全体のマッピングの終了)
- ブレンド領域に個別のマテリアルを定義する
- カスタム メッシュ階層オプション: エクスポート中にメッシュを分割するための任意の階層レベルを定義し、Unreal Engine 4 および 5 内で Pivot Painter 2.0 をサポートします。
- カットアウト リーフの新しいオプション: 有機的なシェイプの境界線のスムージング、球面法線を適用するための法線編集パラメータ、および頂点法線にカスタム法線変調強度を追加しました。
- 作成されたメッシュの 3D 編集のためのカットアウト リーフの新しい「メッシュ」編集モード
- ビューポートの改善: 頂点法線のプレビュー、構成可能なアウトラインとオーバーレイを使用した選択したパーツのハイライト表示の改善、地下植物パーツのクリッピング オプション、正投影カメラ、カメラ プリセット (正面、左、上、右ビューなど)、ワイヤーフレームの視認性の向上
- AOの計算速度の向上
- ビジュアルなプリセットブラウザと既存のプリセットの並べ替えオプションによるプリセット編集の改善
- 新しいリーフ クラスター ベイク オプション。たとえば、円筒形の写真測量メッシュからテクスチャをベイクするためのオプション。バックライト (半透明) をテクスチャにベイク処理するためのサポート
- 新しい子パラメータ: ジグザグ形状、ペア オフセットとオフセット モード、SDS ブレンディングの分割と SDS ブレンディングが失敗した場合のフォールバック ブレンディングを提供する標準ブレンディング
- PlantFactory Unreal Engine 4 および 5 プラグインでのマスター マテリアルとマテリアル インスタンスのサポート
- リアルタイムの風力サポートのための Unreal Engine 4 および 5 プラグインでの Pivot Painter 2.0 データの自動作成 (プラント内の階層構造設定に基づく)
- すべてのホスト アプリケーションのプラグインでの V-Ray マテリアルの作成が改善されました。
- プラグインでのクワッド、トライアングル、およびクワッド/トライアングルの混合メッシュ モードのサポート
- プラグインを使用したネイティブ ホスト アプリケーションの LOD システムを使用した LOD の変換のサポート
- 新しいエクスポート中央パネル
- グラフ: 新しいノード (Packed Round Samples 2D)、大きなグラフでのパフォーマンスの大幅な向上、フラクタルとノイズの計算の大幅な高速化、グラフに注釈を追加して視覚的な構成を改善するための新しいノード フレーム
- 新しい公開パラメータエディタ
- 再設計されたカラーピッカー
- 再設計されたオプションパネル
私はすでに VUE と PlantFactory のライセンスを所有しています。アップデートまたは完全な ISO をインストールする必要がありますか?
リリース 2023 の増分アップデータを既存のインストールの上にインストールできます。アップデーターはソフトウェアからライセンス システムを削除するため、ソフトウェアの有効期限が切れることはありません。以前にライセンス キーを使用してソフトウェアをアクティベートしたことがある場合、ライセンス キーは引き続き「ヘルプ」メニューに表示されますが、ソフトウェアにアクセスするためにライセンス キーは必要なくなります。
VUE および PlantFactory 2024 は、フル インストールが必要となる VUE および PlantFactory 内の提供コンテンツ構造の変更のため、アップデータとしてではなくフル インストーラーとしてのみ提供されます。
いずれの場合でも、VUE と PlantFactory の以前のインストールを完全にアンインストールし、完全な永久 ISO を最初からインストールすることをお勧めします。これにより、クリーン インストールが確実に行われ、2023 バージョンと 2024 バージョンを異なるフォルダーに並べて適切にインストールすることもできます。
永久バージョンにはオンラインアクティベーションが必要ですか? オンラインでアクティベートしないと、最終的に期限切れになりますか?
いいえ、永久バージョンはオンラインでアクティベートする必要はなく、有効期限が切れることはありません。 VUE、PlantFactory、および PlantCatalog のインストーラーとアーカイブをダウンロードし、インストーラーからライセンス キーを求められることなくインストールするだけで、準備完了です。
以前はフローティングライセンスを使用していました。これらはまだ入手可能ですか?どのように進めればよいでしょうか?
フローティング ライセンスは、動作するために RLM ライセンス サーバーが必要なため、使用できなくなりました。アプリケーションからライセンス システムが完全に削除されたため、フローティング ライセンスは廃止されました。
組織のフローティング ライセンスを所有している場合は、VUE と PlantFactory の永久バージョンをローカル インストールとして必要な数のマシンにインストールするだけで済みます。これは、フローティング ライセンス サーバーのセットアップと管理よりもはるかに簡単です。
私は PlantCatalog ライセンスを所有しています。 PlantCatalog を使用するには、VUE および PlantFactory 内で PlantCatalog をアクティブ化する必要がありますか?
いいえ、ライセンス制度は廃止されました。 PlantCatalog プラントは VUE および PlantFactory 内で自動的に動作するようになり、個別のアクティベーション キーは必要なくなりました。以前にライセンスをアクティベートした場合は、「ヘルプ」メニューでライセンス キーを表示できますが、ソフトウェアにアクセスするためにライセンス キーは必要なくなります。
また、PlantCatalog アーカイブを再ダウンロードする必要もありません。代わりに、必ず VUE と PlantFactory の永久バージョンをインストールして、スタンドアロン アプリケーションとプラグインの両方でライセンス システムを無効にしてください。
PlantCatalog ライセンスを所有していませんでした。 PlantCatalog を今すぐ無料で使用できますか?
はい、VUE および PlantFactory インストールを永続ビルドに更新すれば、PlantCatalog コレクション全体を無料でダウンロードし、VUE、PlantFactory、またはその他のアプリケーションで使用できます。すべての植物アーカイブをダウンロードして解凍するだけで、完全なコレクションを入手できます。各アーカイブには、VUE と PlantFactory の間の共有フォルダーに植物をインストールする自己解凍インストーラーが含まれています。次回 2 つのプログラムのいずれかを開くと、植物がコンテンツ ブラウザーに自動的に表示され、プロジェクトで使用できるようになります。
私は PlantCatalog のみの顧客です。 PlantCatalog Exporter と PlantFactory プラグインはどこにありますか?
PlantCatalog Exporter は、PlantFactory の「ライト」バージョンであったため、利用できなくなりました。代わりに PlantFactory をダウンロードし、そこから PlantCatalog 植物を開いてカスタマイズし、エクスポートするだけです。 PlantFactory は、独自のモデルを最初から作成したり、既存の PlantCatalog モデルに変更を加えたりするためのすべてのツールに加えて、PlantCatalog Exporter のすべての機能を提供します。公開されているすべてのパラメータとプリセットは、PlantFactory の「プリセット」タブにあります。
PlantFactory をダウンロードすると、インストーラーには、以前の購入ですでに所有している PlantFactory 統合プラグインも含まれます。
Unreal Engine、Lightwave、3ds Max、Maya、Cinema 4D のプラグインはまだ含まれていますか?
はい、すべてのプラグインは VUE と PlantFactory の両方のインストーラーに含まれています。
ライブ同期メカニズムと Omniverse へのコネクタはまだ利用できますか?
残念ながら、ソフトウェアを無料で利用できるようにするには、ライブ同期と Omniverse へのコネクタを削除する必要がありました。機能を削除しなければならなかったのは残念ですが、NVIDIA がライブラリと Omniverse プラットフォームに頻繁に変更を加えているため、NVIDIA が新しいアップデートを発行するたびに、コネクタとライブ同期メカニズムの継続的な開発を維持する必要がありました。 e-on 製品のさらなる開発がなければ、Omniverse への接続を維持するための解決策はありません。
ネットワークレンダリング
ネットワーク レンダリングに RenderCow ノードを使用できますか?使用できるノードの数に制限はまだありますか?
RenderCows は、ネットワーク レンダリングに使用したい任意のマシンにインストールして使用できます。使用できる RenderCow の数に制限はなくなりました。
コマンド ライン レンダリングに RenderNodes を使用できますか (統合されたもの、または Backburner や Deadline などのネットワーク レンダリング マネージャーを使用したもののいずれか)
はい、RenderNode は無料になり、VUE インストーラーから必要な数のマシンにインストールできます。
3D ホスト アプリケーション内の VUE プラグインでネットワーク レンダリングに RenderNodes プラグインを使用することもできますか?
はい。無料の RenderNodes プラグインは、Maya、3ds Max、Cinema 4D などの他のホスト アプリケーション内のネットワーク レンダリングと互換性があり、VUE インストーラーから必要な数のマシンにインストールできます。
RenderNodes を (コマンド ラインまたはプラグインとして) 使用するには、RLM ライセンス サーバーをインストールして構成する必要がありますか?
いいえ。ライセンス システムは完全に削除され、RenderNodes を使用するためにライセンス サーバーは必要なくなりました。
サポート
利用可能なチュートリアルはありますか?
e-on ソフトウェアの YouTube チャンネルはアーカイブとしてオンラインに残ります。 2024 リリースの新機能に関するチュートリアルを含む、VUE と PlantFactory の多くのチュートリアルをホストしています。
VUE と PlantFactory にアップデート (ホットフィックス、重要なセキュリティ パッチなど) はありますか?
残念ながら、製品はもう開発されていないため、ホットフィックスは提供されません。 Bentley が製品のいずれかに重大なセキュリティ脆弱性を発見した場合、当社は独自の裁量でパッチをリリースすることがあります。