CINEMA 4D

CG News

Cinema 4D 2024 リリース

Cinema 4D 2024がリリースされました。パフォーマンスの大幅な向上はよさそうですね。

また、9月13日から新しいユーザーライセンスが適用されたようです。こちらにポイントがわかりやすくまとめられていました。 「AI/ML のトレーニングに使用されることを許可しない」というのはいまどきの規約ですね。

https://www.maxon.net/en/article/maxon-one-fall-release-includes-new-features-and-massive-performance-improvements
https://note.com/maxonjapan/n/n15a450e04b33

 

パフォーマンスの大幅な向上

Cinema 4D 2024は、スピードとパフォーマンスが大幅に向上しました。Maxonは、可能性の限界に挑戦し、Cinema 4Dのあらゆる面を入念に調整し、以前のバージョンのCinema 4Dと比べて2倍以上のスピードとパフォーマンスを実現。複雑なシーンでも瞬時に反応することができるようになりました。

たとえば、以下の1万体のモデルをMoGraphで動かしたシーンでの描画スピードは61%アップしました。

 

キャラクターアニメーションのシーンは、78%アップしました。

 

メモリ32GBの環境で、マルチインスタンスで1,000万オブジェクトをCinema 4D 2024なら時間は掛かりましたが表示できました。

 

Redshiftがデフォルトレンダラーに

Redshiftがデフォルトレンダラーになりました。新規シーンを作成した場合、Redshiftがレンダラーとして選ばれている状態になります。さらに、Redshiftも日本語化されました。

 

シミュレーションの進化

新しく追加されたリジッドボディ

統一シミュレーションに、リジッドボディが追加され、クロス、ソフトボディ、パイロを混在したシミュレーションが行えるようになりました。

 

パイロの進化

エミッターがパーティクルやポイントに対応

以前のバージョンまでは、パイロのエミッターはポリゴンオブジェクトのボリュームかサーフェイスしかエミッターにできませんでしたが、2024からは標準パーティクル、Thinking Particles、スプライン、ボリュームオブジェクト、MoGraphのマトリクス、オブジェクトのポイントもその対象になり、より自由にパイロのシミュレーションが行えます。

 

キャッシュの高解像度化に対応

要望の多かったボリュームキャッシュの高解像度化に対応しました。粗いボリューム計算を滑らかにすることができます。特に、低解像度時に結果を活かしたい場合に便利です。さらに、高解像度化の時にノイズを加えることで自然なディテールを出すことができます。

 

モデリングの進化

パターン選択

これも要望が多かったパターン選択が追加されました。現在選択しているエレメントをくり返し数やマージンを設定して選択できます。機械的なパターンのモデリングの際にとても便利です。

 

SDSの追加オプション

サブディビジョンサーフェイスに、「リニア事前分割」というオプションが追加されました。これは、サブディビジョン分割をする前に、リニア分割をすることで角の曲面化が緩やかになります。従来は、SDSを多重構造にして行う必要がありましたが、一つのオブジェクトで管理できるようになりました。

 

Phongタグの法線スタイル

これまでCADデータなどを読み込んだ時に、トポロジーの状態によりシェーディングに意図しないエッジが描画されるケースがありました。

 

この問題を解消するには、モデルのトポロジーを整える必要がありましたが、2024から新しい法線の計算タイプを選ぶことで簡単に修正できるようになりました。タイプは、状況に合わせていくつか選択することができます。

 

今回のケースでは加重正方形エリアを選ぶことで、ゆがみが出ていた反射や不要なエッジがなくなり、きれいにシェーディングされるようになりました。

 

法線編集

要望の多かった法線編集機能が追加されました。選択したポリゴンおよびエッジの頂点法線を任意の方向に編集できます。

 

Phongタグの法線計算のタイプで直らないケースでも、ポリゴンやエッジを選んで、法線を特定の方向に向けることができます。また、強度のパラメータがあるので、完全に特定の方向に向けるのではなく、様子を見ながら調整もできます。

 

たとえば、別オブジェクトの境目を法線の平均を取ることで、一体化されたように見せることもできます。

 

頂点マップマネージャ(VAMP)に新モード

頂点マップマネージャに、新しい評価方法に「最も近いポリゴン(データブレイクあり)」が追加され、また、法線もサポートされました。

 

新しい評価方法は、非常に高い精度でUVや法線を別のオブジェクトに転写できます。
たとえば、キャラクターに右の滑らかな形状の法線を転写してみます。

 

きれいなトゥーンシェーディングが行えるようになります。

 

さらに、そこから法線編集で鼻の下だけ法線を下に向けることで鼻に影も作ることができます。

 

さらに、ゲーム用のアセット作りでも便利です。ローポリのメッシュにハイポリの法線を転写することで、ハイポリに近いシェーディングを再現できます。

 

トポロジーが異なるモデルのUVも、かなりに正確に転写できるようになりました。いままで難しかったケースでも多くの場合対応できます。もちろんUVやトポロジーの状態により、完ぺきではないケースがありますが、以前よりはかなりよい結果が得られます。

 

ポリゴンとポイントのインデックス番号の表示

ビューポートでポリゴンとポイントのインデックスが表示できるようになりました。これにより、ノードや選択モディファイアで影響させたいポリゴンとポイントを簡単に見つけることができるようになりました。

 

ファイルインポート時のターゲットレンダラーの指定

これまでファイルの読み込み時のマテリアルは、フォーマットごとにRedshiftと標準レンダラーを選ぶ必要がありましたが、一般設定で指定しておくことができるようになりました。

 

アニメーションの進化

ポーズモーフが法線をサポート

ポーズモーフで、法線がサポートされました。シーンやトポロジーの状態に合わせて、法線をモーフアニメーションさせることができます。

 

投影デフォーマ

デフォーマに投影デフォーマが追加されました。このデフォーマは、ポリゴンやスプラインを別のポリゴンオブジェクトに投影できます。

 

 

投影方法は、平行投影と球投影の2つが選べます。

 

球投影はシュリンクラップデフォーマとは逆に、外に向かって投影されます。

 

ノードの改善

囲いとメモの追加

複雑なノードを組む場合やほかのスタッフと共有する場合に備えて、ノードの囲いやメモをノードエディターに追加できるようになりました。これはノードマテリアルでも使えます。

 

Redshift 3.5.18

Redshift 3.5.18では、歪みシェーダーが追加されました。画像だけでなくMaxonノイズなど3D空間での歪みにも対応しています。
グレースケールの濃度に合わせて、テクスチャを歪ませることができます。

CG News

ChaosがAXYZ designとArchvizの4Dヒューマンアニメーション技術を買収

V-Rayを開発するChaosが、人に特化した群集アニメーションツールAnimaを開発するAXYZの買収を発表しました。

建築ビュジュアライゼーション分野では、街中を歩いたり会話する群集の需要が高いようですね。3ds MaxもPopulateという群集ツールが搭載されています。

https://www.chaos.com/blog/chaos-acquires-axyz-design-and-its-4d-animated-human-technology-for-archviz

4D アニメーションとニューラル群衆の業界標準が Chaos の建築家・デザイナー向けプロフェッショナル 3D エコシステムに参画

カールスルーエ、ドイツ - 2023年7月11日 - 本日、Chaosは、建築ビジュアライゼーションにリアルな人物や群衆を追加する3D/4DアニメーションソフトウェアのリーディングカンパニーであるAXYZ designの買収を発表しました。この買収により、リアルタイム・ビジュアライゼーション・ツール、フォトリアリスティック・レンダラー、3Dアセット・ライブラリーのエコシステムが拡大し、世界中のチームが建築体験を実現できるようになります。

AXYZのソフトウェアanima 5は、HOKやGenslerのような大企業で使用されており、ビジュアライゼーションにダイナミックな3D/4D人物を導入する最も速い方法の1つです。animaは2,500以上のキャラクターをスキャンしており、デザイナーは歩いたり、走ったり、笑ったり、動いたりする忠実度の高いデジタル人物をシーンに加えることができます。ループやAI群衆を調整するツールが搭載されているため、ビジュアル・プロジェクトに信憑性のある動きを取り入れるのにこれ以上の方法はありません。

デジタルピープルの幅を広げることは、特に建築業界において、顧客からの最重要要望でした。animaの買収により、Chaosは顧客のニーズを満たすと同時に、高忠実度の3D/4D人物アセットをこれまで以上に利用しやすくする新たな方法を確立することができます。Chaosは現在、Chaos V-RayやChaos Coronaのような既存製品との最適な統合方法を計画中で、そのユーザーはすでに日常的にanimaを使用しています。

建築家がサステナビリティやバイオフィリック・アーバニズム(生物親和的都市主義)などを追求する新しい方法をデザインに取り入れるにつれ、さまざまな人々がこれらの空間をどのように使うかを関係者に感じさせることの重要性は増すばかりでしょう。ここ数年、AXYZは建築家が都市の人口動態に合わせた設計ができるよう、キャラクターの多様性を高めることにも特別な注意を払っています。

「AXYZの最先端アセットがプロジェクトに生命を与えることで、実際に人々とつながることができるのです」と、Chaos CEOのクリスチャン・ラングは言う。「建築に携わったことのある人なら誰でも、デジタル・ヒューマンが設計やマーケティング・プロセスにとってどれほどインパクトのあるものかを知っています。4Dピープルは、私たちの旅における次のステップです」

animaへのアクセスは、すべての新規および既存顧客に対して変更はありません。Chaosは、Chaos Vantage 2におけるanimaキャラクターのサポートに続き、AXYZとのコラボレーションを継続します。

「ビジュアライゼーションに関して、Chaosの製品は比類のないものです。力を合わせることで、私たちは迅速に行動し、デザイナーが仕事に行くのが楽しみになるような製品を作ることができます。最高はこれからだ!」

 

CG News

Insydium Fused 2023.3 リリース

Cinema4D用のプラグイン集 Insydium Fused 2023.3 がリリースされました。相変わらずデモ映像が綺麗ですね。

https://insydium.ltd/products/whats-new-in-fused/

 

INSYDIUM Fused の新機能

NeXus

NeXusには、X-Particlesのお気に入り機能とモディファイアのGPU強化バージョンが新しく含まれています。GPUのパワーを活用し、複雑なアニメーションをより速く、より効率的にします。

再設計されたnxQuestionには、オブジェクトベースの階層システムに統合された高度なコーディングロジックが追加され、新しいレベルでのパーティクル制御が可能になりました。

NeXusインフラストラクチャにデータマッピングが追加され、コンストレイントやフルイドを含むNeXusモディファイアの様々な部分を制御するカスタムデータマップの作成が可能になりました。さらに、nxFlock、nxInfectio、nxWave、nxUpres、nxAvoidなどの新機能が導入されました。

 

Taiao

Taiaoが大幅に改良され、成長効果やリアルな力の新しいアニメーションツールが追加されました。これらの機能強化により、アーティスティックなワークフローと構成が改善されました。

 

メッシュツール

MeshToolsには、プロシージャルなレイキャスティングスプラインジェネレータであるmtRaylineと、フォーク状の稲妻を作成し、ケーブル配線や電気アークシステムを設計するための優れたツールであるmtSplineFXが追加されました。

 

TerraformFX

TerraformFXがアップデートされ、デザイン、ライティング、レンダリング、テクスチャリング、シミュレーションなど、景観生成やアニメーションのための強力なツールが追加されました。

 

X-Particles

X-Particlesは、キャッシュの改善やその他様々な改良が施されています。

参考資料

3D Motion Beast

Cinema 4Dの学習講座のビデオのようです。海外らしい色使いとキモイキャラがいいですね。

CG News

Cinema 4D 2023.2 リリース

Cinema 4D 2023.2がリリースされました。厚み付けジェネレータとノードの負荷表示が便利そうです。
Maxonのアップデートは公式サイトより、noteにまとめてある方がわかりやすいですね。

https://www.maxon.net/ja/article/spring-2023-maxon-one-release-adds-extraordinary-value
https://note.com/maxonjapan/n/n18ebc16229c2

 

パイロの改善

今回のアップデートで、パイロがかなり改善されています。初期化のスピードは以前より少し時間が掛かりますが、メモリ管理とパフォーマンスが向上し、VRAMの消費が減りエラーになりにくくなりました。

ビューポートでの描画もよくなり、パイロの密度(煙)がライトの影響を受けるようになりました。

密度のカラーに対して、カラーマップが使えるようになり、頂点カラーを割り当てられるようになりました。ご覧のように、キャラクターが煙となって消えていくようなエフェクトも作成できます。

パイロの速度で、ローカル座標が選択できるようになったため、放射方向を簡単に変えられるようになりました。

 

クロスのバルーンが改善

クロスシミュレーションも改善され、クロスを膨らますバルーン効果で頂点ウェイトを指定できるようになりました。これにより部分的に膨らませることができます。頂点ウェイトをアニメーションさせれば、徐々に膨らむようにもできます。

 

厚み付けジェネレータ

ポリゴンに厚みを付ける厚み付けジェネレータが追加されました。
クロスサーフェイスや押し出しモディファイアなど、プロシージャルに厚みを付ける機能はありましたが、特に穴の開いている境界部分がアルゴリズム上歪んでしまいました。そのため、ポリゴンを調整するしかありませんでしたが、厚み付けジェネレータを使えば、境界部分も垂直に処理できるので、プロシージャルに作業が行えます。

 

対称ジェネレータ

強力なモデリング機能の対称コマンドが、ジェネレータになりました。
モデリングコマンドと同じように、反対の対称のメッシュを削除したり、XYZを同時に対称化したり、放射対称も行えるようになりました。

 

新しくなったコマンダー

Shift+Cキーで呼び出せるコマンドの検索ツールが、アセットブラウザの内容も検索対象にできるようになりました。フィルターも用意されているので、探したい項目すぐに見つけることができます。

 

シーンノードとエディターの改善

シーンノードは、独自のモディファイアが簡単に作成できるようになりました。
ジオメトリモディファイアグループを使うことで、独自のスプラインオブジェクトやデフォーマが簡単に作成できます。

ノードUIを改善され、より分かりやすくなりました。

 

ノードマテリアルのエディターも、Redshiftのシェーダーグラフと同じようにエディターの右に属性マネージャを、左にノードリストを表示できるようになりました。ノードエディターをフローティングさせて編集する場合に簡単にパラメータが編集できるようになりました。

配線されたノードをコピーした際に、配線が保持されるようになりました。異なるパターンを作るときに便利です。

 

法線の扱いが改善

CADなどからモデルをインポートすると頂点法線を持っている場合があります。これまで、こうした法線情報を保持してレンダリングできましたが、オブジェクトを変形させると法線がポリゴンの変形に追従できずに、レンダリングが正しい結果にならないことがありました。

2023.2では、法線がポリゴンの変形に追従するようになったため、大きく変形しても正しくレンダリングできるようになりました。

 

Redshift 3.5.14

PRG Clear Sky

スカイシェーダーの空モデルに、放射と減衰のフィットモデルを用いたリアルな空気感が出せる、PRGクリアスカイが追加されました。Hosek-Wilkieの改良モデルで、太陽が水平線に近いときに、より正確な空を表現できます。
マジックアワーやゴールデンアワーと呼ばれる、オレンジと紫の非常にきれいなグラデーションの空が表現できます。

 

バックプレート用の背景の設定

背景の設定がドームライトから、ポストエフェクトとカメラの設定に移動しました。これまでは、バックプレートとして背景に画像を貼りたい場合、ドームライトを使う必要がありましたが、ライトを追加しなくても背景の設定ができるようになりました。

背景は、カメラ毎に設定できるので、カメラを切り替えるだけで、背景を切り替えることもできます。
レンダービューでも、背景の設定が変更できます。

 

フレークシェーダー

車などのラメ塗装などに使えるフレークシェーダーが追加されました。使い方は簡単で、スタンダードマテリアルのバンプマップに接続するだけです。フレークのサイズや密度などを自由に設定することができます。
さらに、レイマーチングによる3Dフレークにも対応してます。トランスミッションを有効にすると、ビー玉のようなきれいなフレークを内部に生成できます。

 

RedshiftカメラがHoudiniとBlenderで利用可能に

Cinema 4Dに先行して搭載されていたRedshiftカメラが、HoudiniとBlenderでも使えるようになりました。露出やピント、モーションブラー、被写界深度などのカメラの光学設定がカメラで行えます。

CG News

Cinema 4D 2023.1 リリース

Cinema 4D 2023.1 がリリースされました。GPUを使用したフルードシミュレーションは速くてよさそうですね。

https://www.maxon.net/ja/cinema-4d/features?new=true
https://support.maxon.net/hc/en-us/articles/6558745208348--Cinema-4D-2023-1-0-November-9-2022

Cinema 4Dは、全く新しい機能であるパイロを搭載しました。パイロは、火、煙、爆発が作成でき、フォース、クロス、ソフトボディと相互作用することで、その可能性を広げます。

  • パイロは、アーティストがCinema 4Dオブジェクトやスプラインから煙、火、爆発の放射のシミュレートを設定して、それをGPUやCPUですばやく計算します。煙の密度や炎の温度などのパラメータをコントロールして、シミュレーションをアーティスト自身がコントロールできます。パイロは、Cinema 4Dの統一シミュレーションシステムとシームレスに統合されているため、クロスやソフトボディに火をつけて、炎をあおることもできます。
  • Cinema 4Dの新しいRSカメラは、直感的なカメラ操作とRedshiftエフェクトの設定が整理されており、完璧なショットを撮るのがより簡単になりました。新しいセンサーフィット設定を使えば、オーバースキャンでレンダリングしたり、様々なアスペクト比のコンポジションを合わせることが簡単にできます。
  • 新しい放射状対称では、アーティストはスライスの数とオフセットを定義することで、円形状のものをインタラクティブにモデリングできます。
  • Redshift マテリアルのビューポートプレビューが改善され、アニメーションテクスチャ、ランプ、カラーコレクションノードがサポートされました。
  • ジェネレータでのプロシージャルなポリゴン選択と頂点マップのサポートが改善され、フィールドベースのポイントおよびエッジ選択もサポートされるようになりました。

 

パイロ

パイロを使えば、Cinema 4Dで炎や煙、爆発を簡単に作成でき、それをGPUやCPUでシミュレートできます。

ただ、パイロタグを使うだけです。これを使えば、どんなCinema 4Dオブジェクトからも煙や火を出すことができます。煙の密度や火の温度などを設定するだけ。パイロオブジェクトは、レンダリングやその他の効果のために、どのボクセルグリッドをCinema 4Dのオブジェクトシステムにエクスポートするかを決定します。さらに、VDBにシミュレーションをキャッシュすることも簡単になります。

燃料が必要ですか?大丈夫です。オブジェクトにパイロタグを追加することで、簡単に燃料を追加できます。火と燃料が出会うと、火がつき、地獄のような炎が広がります。

パイロは、Cinema 4Dの統一シミュレーションシステムとシームレスに統合されているので、布やソフトボディを簡単に燃え上がらせることができます。デフォルトでは、すべてが1つのシミュレーションに統合されています。シミュレーションシーンオブジェクトを使えば、シミュレーションの効果やフォースを別々のシミュレーションに分割することができます。

パイロエフェクトの設定する際、プレビューはシミュレーションのアーティストによる設計に不可欠です。パイロでは、パイロとフォグのVDBの素晴らしいビューポートプレビューをクライアントのレビュー用に表示することができます。密度や温度は煙や火として表示され、NanoVDBのおかげで、プレビューはパイロオブジェクトにとどまらず、Cinema 4Dのあらゆる霧のボリュームをサポートします。

CG News

U-Render 販売終了

Cinema 4D 向けのリアルタイム レンダラー「U-Render」販売終了と販売停止が発表されました。すべての登録ユーザーは永久ライセンス キーを受け取り、サブスクリプションのみだったソフトウェアの最終バージョンを無期限に使用できるようになるそうです。

先日Maya版が発表になったばかりで驚きです。コロナの影響で売上げが下がったのが原因のようですね。会社売却に向け交渉を継続中みたいです。

 

サイトにはプレスが公開されてないようです。

https://u-render.com/

U-Renderの最終プレスリリース

U-Render visual technology GmbHは、同社のリアルタイムレンダリング技術の販売を終了し、事業を終了することを発表しました。

2022年の間に、彼らの技術は大きく進歩し、新しいノンフォトリアルの機能セットや、macOSとMayaの移植がほぼ完成していたにもかかわらず、会社は閉鎖を余儀なくされたのです。

"ご想像の通り、私たちは皆この決断に心を痛めています。長年にわたって私たちを支え、励ましてくれたすべての人に感謝します。私の心は、U-Renderに命を吹き込むために奇跡を起こしたチームと共にあります。"とMartin Weber (Founder and CTO)は述べています。

既存のお客様には、永久ライセンスに対応した最終版を発行する予定です。すべてのお客様には、永久ライセンスキーがメールで送信されます。

"私たちは常にお客様のためにできる限りのことをしてきました。" "私たちがいなくなった後も、お客様の面倒を見続けられるように努力したいと思います。"とRenate Schneider (CSO)は述べています。

U-Renderチームは、長年にわたるお客様のサポートと励ましに心から感謝いたします。

 

破産の原因

https://www.ksv.at/insolvenzfaelle/u-render-visual-technology-gmbh-184496A

ソフトウェア開発の目的は、多数のライセンスの世界的な販売、または開発したライセンスの全体的な販売を通じて、それに見合う利益を誘い出すことでした。非常に好意的な市場からのフィードバックを受け、継続的に開発された製品の市場投入は、2020年初頭のCOVID-19の大流行によって一気に影が薄くなってしまったのです。

メディア・アニメ業界の企業は新技術への投資に消極的で、その結果、大きな収益減を招きました。2022年初頭から、カナダ、米国、ドイツの2D、3D分野の国際グループと、計画中の会社売却に向けた詳細な交渉を継続して行っています。しかし、ウクライナ戦争とそれに伴うエネルギー危機により、関心が抑制されました。3D分野の有力企業の株価が大幅に下落し、多くの投資家が待ち望んでいます。

また、承認された国庫補助金の支払いが、債務者の手元に届くのが最大6ヶ月遅れたり、現在も未払いであったりしました。このため、必要な中間資金は、まだ残っている補助金の額を補うことができなくなった。出資者が見つかりませんでした。

参考資料

A Brief Disagreement

テンション高いアニメーションで面白い。Clip Studio Paint、After Effects、C4Dを使用して作成してるそうです。

CG News

Cinema 4D 2023 リリース

Cinema 4D 2023がリリースされました。対称モデリングや統一シミュレーションシステムを含む新機能を導入しているそうです。今回から2023のようなバージョン番号に変更したようです。

以前のように新機能を紹介するページやビデオが追加されてないですね。製品ページの新機能から「対称モデリング」をクリックすると古いS26のビデオが表示されて、プロモーションが上手かったのにどうしちゃったのMaxonさん?Adobe的と言えばそれまでなのですが。

https://support.maxon.net/hc/en-us/articles/5866307201308
https://www.maxon.net/ja/cinema-4d

 

新機能

シンメトリー

  • グローバルシンメトリーの有効化/無効化
  • モデリングとスカルプトの対称性のオプションを統合したシンメトリーハブ
  • オブジェクト、ワールド、作業平面、カスタム平面をサポートするモデリングツールの平面的なシンメトリー
  • モデリングツールのためのトポロジカルシンメトリー
  • スプラインモディファイヤーのための平面対称性
  • モデルおよび選択範囲の対称化

アセットブラウザ

  • ウォッチフォルダにより、アセットブラウザを任意のフォルダにリンク可能
  • プロジェクトに関連するアセットに簡単にアクセスできるオートウォッチ機能
  • ソートと関連性オプションの改善
  • サブカテゴリの内容を表示することで、フォルダ構造を折りたたんでアセットを表示
  • 追加の検索演算子:ビット深度、イメージサイズ、アルファチャンネル、ソートバイ、リバースオーダー、お気に入りから、データベース
  • アクティブなマネージャに基づく自動フィルタリング/関連性
  • アセットがデータベースと名前のメタデータをプロジェクト内に保存するため、紛失時の検索がより簡単に
  • プロジェクトアセットインスペクタに追加アセットデータを表示
  • アセットブラウザのデータベース管理ペインを改良
  • データベースの接続と管理を環境設定からアセットブラウザに移動
  • ウォッチフォルダとデータベース内のファイルをエクスプローラ/ファインダで表示
  • パフォーマンスの大幅な向上

シミュレーション

  • ソフトボディシミュレーションをUnified Simulationsに統合
  • スティッキネス
  • レストレングスの制御
  • ピンまたはフォースによるアニメーションの混合
  • 形状に従うオプション
  • ダイナミックなオブジェクト同士の衝突

OpenColorIO

  • OpenColorIOのネイティブ実装。カラーはレンダースペースに保存されます。
  • カスタムOCIO設定またはACESをフルサポートしたビルトインRedshift設定を使用する
  • プロジェクト設定でOpenColorIOのカラースペースを定義
  • BasicからOCIO Color Managementへの変換、およびOCIO Color Spaces間の変換を行うユーティリティを用意
  • テクスチャマップのOpenColorIOカラースペース設定、イメージタイプに応じた自動モード
  • カラーチューザーにより、レンダリングまたはディスプレイスペースで色を選択可能
  • Redshiftでは、新規プロジェクトでC4DネイティブのOCIO設定を採用
  • 現在のレンダースペース(リニア/ACES)に基づいたマジックバレットルックによる統一カラーパイプライン

ZBrushとの統合 - GoZ

  • よりスムーズなインストール体験
  • ポリグループワークフローの改善。ポリグループの選択とCinema 4D内でのポリグループの保存
  • エッジクリースの転送とSDSオブジェクトの自動生成
  • 頂点ウェイトの転送
  • 頂点ペイント、法線、変位を含むRedshiftマテリアルの作成
  • テクスチャとポリペイントのどちらかを選択

Redshift

  • Redshift 3.5.07が含まれ、以下をサポート
  • ランダムウォーク サブサーフェススキャッタリング
  • ボリューム異方性
  • スタックドマテリアル
  • C4D Texture Tagの投影とタイリングのサポート
  • C4Dテクスチャツールによるデカールマッピングワークフロー
  • アディティブスタッキング

一般的な機能強化

  • プリミティブとジェネレータのプロシージャル(フィールドベース)なポリゴン選択、頂点マップ、頂点カラーをサポート
  • アニメーションドットをAlt-LMBでクリックすることで、ドライバ/ドリブンのアトリビュート用のXpressoタグを簡単に開いて選択することが可能
  • スプライン・チャンファ・ノード
  • ベクターインポートオブジェクトにサイズ属性が追加され、スケールツールでサイズ変更可能
  • USD - レイヤーにエクスポートオプション
  • オブジェクトの背後に作業面を描画

既知の問題点/警告

  • 旧バージョンのCinema 4D用のプラグインは、プラグイン開発者から適応されない限り、Cinema 4D 2023で動作しません。
    プラグインベンダーが、Cinema 4D 2023と互換性のあるプラグインの最新版を提供しているかどうか、再度ご確認ください。
  • アセットブラウザのリンク(テクスチャとシンプルなXref)は、たとえそのアセットがライブラリで利用可能であっても、以前のリリースとの後方互換性がありません。Cinema 4D 24-26.1からのリンクは、2023に変換されますが、2023からのリンクは、24-26.1では壊れたように表示されます。
  • 既存のシーンは、ベーシックカラーマネージメントモードで開き、デザイン通りにレンダリングされます。Basic Color Management から OCIO への変換を選択した場合、色空間の色域が異なるため、色が変更されることがあります。
  • 頂点マップとMoGraphカラーを含むシーンのOCIO変換は、アーティファクトを引き起こす可能性があります。
CG News

Thinkbox製品が無料化

Thinkbox 製品 ( Deadline、Draft、Krakatoa、Frost、XMesh、Sequoia、Stoke ) が無料で利用可能になったようです。AWSアカウントを作成(クレカ登録必須)するとThinkbox 製品のインストーラーをダウンロードできるようになります。

Thinkboxは2017年にAmazonに買収されて大きなアップデートはなくなりましたが、レンダリング管理ソフトDeadlineのライセンスの縛りが緩和されるなど、いくつかの変更が行われていました。全製品無料化は驚きですね。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/media/aws-thinkbox-products-now-available-free-of-charge/
https://console.aws.amazon.com/nimblestudio/home#/thinkbox

 

AWS Thinkbox製品の無償提供を開始しました

本日、AWS Thinkbox製品(Deadline、Draft、Krakatoa、Frost、XMesh、Sequoia、Stoke)が無償で利用できるようになったことをお知らせします。Thinkboxツールは、レンダリング、VFX、シミュレーションのワークフローを簡素化し、世界中のトップスタジオで使用されています。

AWS Thinkboxツールには以下が含まれます。

  • レンダーファーム管理ソフトウェアDeadline
  • ポストレンダリング・コンポジットのためのDraft
  • ボリュームパーティクル・レンダリングツールキットKrakatoa
  • メッシュキャッシングソリューションXMesh
  • パーティクルから単一メッシュを生成するFrost
  • パーティクルシミュレーションツールStoke

AWSはコンテンツ制作におけるお客様のサポートに注力しており、今回の取り組みは、アーティストやスタジオに、より多くのアクセスと価値を提供するための最新の取り組みです。お客様は、AWSマネジメントコンソールのAWS Thinkboxダウンロードページから最新のThinkbox製品のダウンロードに無料でアクセスでき、ライセンスの管理・保守を効率化することができます。

 

私の Thinkbox ソフトウェアはどうなりますか?

  • Deadline 10.1.23以降にアップグレードすると、Deadlineソフトウェアを使用するためにフローティングライセンスやUsage Based License(UBL)アワーが不要になります。また、Draftも無償で使用できるようになります。既存のDeadlineのライセンスをお持ちの方は、ライセンスの有効期限が切れるまでDraftを使用し続けることができます。ライセンスの有効期限が切れると、DeadlineをアップグレードしてDraftを無償で使用するよう案内されます。
  • Krakatoa、Frost、XMesh、Stokeの新バージョンは無償でダウンロードできます。
  • Thinkbox Sequoiaライセンスは、フローティングライセンスポータルから無償でダウンロードできます。

 

はじめに

旧バージョンのThinkbox製品をご利用のお客様へ

最新機能を活用するために、製品の最新バージョンへのアップグレードをお勧めします。ただし、既存のバージョンを使い続けたい場合は、AWSマネジメントコンソールにログインし、フローティングライセンスポータルからThinkboxフローティングライセンスを無償でダウンロードすることで、引き続き利用することができます。

 

フローティングライセンスポータル

フローティングライセンスポータルでは、Deadline、Frost、Krakatoa、Sequoia、Stoke、XMeshのライセンスが提供されます。各製品(Draftを除く)には、1年後に有効期限を迎える50Kライセンスが固定数で提供されます。ただし、新しいライセンスファイルはいつでもダウンロードすることができます。

フローティングライセンスポータルへのアクセスはこちら。ライセンスファイルをダウンロードするには、ライセンスサーバーのホスト名とMACアドレスが必要です。フローティングライセンスポータルの詳細については、こちらをご覧ください。

 

また、DeadlineとKrakatoaのUBLレンダリングタイムは、AWS Thinkbox Marketplaceから無償で入手できます。Thinkbox Marketplaceでは、DeadlineとKrakatoaのUBLは0円で販売されています。UBLの詳細については、ドキュメントを参照してください。

 

よくある質問

  1. AWSアカウントはどのように作成するのですか?
    このリンクから、新しいAWSアカウントを作成してください。
  2. AWSアカウントを作成する際、請求のためにクレジットカードを入力するよう促されます。AWS Thinkbox製品をダウンロードする際に、クレジットカードに課金されるのでしょうか?
    AWSアカウントの作成には、課金と不正防止のためにクレジットカードの入力が必要です。AWSアカウントを利用してAWS Thinkbox Downloadサイトにアクセスしても、料金や手数料はかかりません。ただし、他のAWSサービスをご利用の場合は、aws.amazon.comに記載されている価格が適用されます。
  3. AWSアカウントを設定する際、なぜ支払い方法を追加する必要があるのですか?
    AWS Thinkbox製品のダウンロードおよび使用は無料です。ただし、AWSアカウントを使用して、Free Tierでないコンソールの他のリソースを起動する場合は、支払い方法が必要です。追加情報です。私のアカウントはAWS Free Tierの対象であるのに、なぜ支払い方法を追加する必要があるのですか?
  4. 私の AWS アカウントが停止または閉鎖されました。どうすればアカウントの停止を解除または再開できますか?
    停止したAWSアカウントは、以下の手順で再アクティブ化することができます。閉じたAWSアカウントは、以下の手順で再開することができます。
  5. どの地域を選べばいいのでしょうか?米国でなくても問題ないですか?
    AWS Thinkbox製品は、6つのAWSリージョン(US East (N. Virginia), US West (Oregon), Canada (Central), Europe (London), Asia Pacific (Sydney), and Asia Pacific (Tokyo) からダウンロードすることが可能です。6つのリージョンのどれを使ってもよく、どの国や地域からもアクセス可能です。
  6. AWS Thinkbox Marketplaceはコンソールに移動するのですか?
    今回のアップデートでAWS ThinkboxのUBLをコンソールに移行することはありません。このリンクを使用してUBLマーケットプレイスにアクセスし、ウェブサイトの指示に従ってサードパーティのUBLを購入することができます。DeadlineとKrakatoaのUBLは0ドルで販売されています。しかし、すぐにUBL分を利用できるように、0ドルの商品と0ドルでない商品を別々に「チェックアウト」することをお勧めします。UBLの設定や使い方は、これまでと同じです。詳しくは、こちらのリンクをご覧ください。
  7. Draftの使用方法、導入方法を変更する必要がありますか?
    いいえ、エンドユーザーの観点からは、Draftの導入や使用方法は何も変わりません。既にDeadlineのライセンスをお持ちのお客様は、ライセンスが切れるまでDraftを使い続けることができます。その後、Draft を使用するためには、Deadline のアップグレードが必要になります。
  8. Deadline をアップグレードできないのですが、Deadline をアップグレードせずに Draft を使い続けるにはどうしたらいいですか?
    Deadline を最新版にアップグレードすることをお勧めします。もし、それが難しい場合は、Thinkboxのサポートにご連絡いただければ、Draftの無料版とDraftを手動で更新する方法をご案内いたします。
  9. DraftProはどうですか?こちらも無償で利用できますか?
    DraftProは引き続き購入ライセンスが必要です。価格やライセンスの詳細については、Thinkbox salesまたは電話にてお問い合わせください。
  10. Sequoiaを無料で使うにはどうしたらいいですか?
    AWSフローティングライセンスポータルからThinkboxのライセンスをダウンロードすることで、Sequoiaを無償で利用することができます。
  11. AWS Thinkbox Downloadページに掲載されていないソフトウェアバージョンのインストーラーはどのように入手できますか?
    AWSマネジメントコンソールに掲載されているThinkbox製品のバージョンだけが活発にメンテナンスされており、既知の問題の修正とダウンストリームのセキュリティパッチを含む定期的なアップデートが行われています。アクティブにメンテナンスされなくなったバージョンのThinkbox製品へのアクセスが必要な場合は、サポートにお問い合わせください。
  12. なぜAWS Thinkboxではなく、AWS Management Consoleで製品を利用できるのですか?
    製品をコンソールに移行することで、AWS Thinkboxのカスタマーエクスペリエンスを統一しています。これにより、お客様が製品をダウンロードするために、個人のAmazonリテールアカウントを使用する必要がなくなりました。代わりに、お客様はコンソールからAWSアカウントを使用してThinkbox製品にアクセスできるようになりました。

 

 

Deadlineの歴史

Deadline は2001 年にアクション大作のソードフィッシュ用に Frantic Films で最初に開発されたそうです。Walt Disney Studios、ILM、DNEG、Framestore での使用実績があるらしい。

https://www.fxguide.com/quicktakes/aws-thinkbox-deadline-a-brief-history/

21年の歩み : レンダーツールの歩みを振り返ります。

2001

Frantic Filmsは、VFXパイプラインを簡素化し、同期化する商用および社内用のVFXツールを作成するという目標を掲げ、新しいR&Dユニットを正式にオープンした。

2002

ヒラリー・スワンク、アーロン・エックハート、スタンリー・トゥッチ主演のSF映画『The Core』(2003年)のレンダリング管理に、Deadlineの初期バージョンを使用する。

2003

正式名称を「Deadline」とし、社内ツールとしての力を発揮し始める。この年 Franticは『X2:X-Men United』『The Italian Job』『Paycheck』『Scooby-Doo 2』のVFXとアニメーション・シーケンスのレンダリングに使用する。

2004

同年春にパブリックベータテストを開始したDeadlineは、8月に商用製品としてデビューを果たす。この初期バージョンでは、3ds Max、After Effects、Combustion、Digital Fusion、Maya、Photorealistic RenderManなど、広く使用されているアプリケーションをすぐに使えるように広範囲にサポートされています。
また、顧客が独自のプラグインを作成できるように、2つのSDK(スクリプトとC++)が同梱されています。ビデオゲーム開発会社のBlizzard Entertainmentが、このツールの最初の公式外部クライアントとなる。

2006

Deadline 2.0に新しいパワーマネージメント機能が追加され、レンダーキューに基づいて選択的にマシンの電源を落とすことでエネルギー消費を削減することができるようになりました。

2007

Prime Focus GroupがFranticを買収。アーティストがロサンゼルスで仕事を開始し、カナダのレンダーファームでレンダリングする、リモートレンダリングの初期機能が登場する。

2008

Deadline 3.0のWindowsサポートにLinux、Mac OS、64bitを追加し、ツールの幅を飛躍的に広げる。

2010

Deadline 4.0はネットワーク負荷の軽減に重点を置き、ますます拡大するデータセットに対応しながらレンダーファームの応答性を維持することに成功。Chris BondがDeadlineを再取得し、Thinkbox Softwareを立ち上げる。(2010年当時のクリスのインタビューはこちら

2011

DeadlineはShotgun統合し、シームレスなレンダリング、より優れたプロダクショントラッキングとレンダーキューマネジメントを実現。
同年夏、PythonをネイティブサポートしたDeadline 5.1ベータ版が発表された。これにより、複数のワーカーが1台のマシンからDeadlineを起動できるようになりました。

2012

Deadline 6.0がリリースされ、GUIの再設計と新しいバックエンドアーキテクチャにより、よりスケーラブルで安全なものとなった。
クラウド対応、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)へのアクセスが現実のものとなる。

2014

OpenEXRをサポートしたDeadline 6.1リリースにより、ポストレンダリングタスクを自動化するためのいくつかの新機能が提供される。
年内に正式リリースされるDeadline 7ベータ版では、仮想マシン拡張機能(VMX)とfTrackのビルトインサポートが追加されました。作業者はスケジュール通りに、あるいは自分のマシンがアイドルになった時にDeadlineを起動することができます。

2015

Deadline 7のその後のポイントリリースでは、お客様がレンダリング画像から簡単にムービーを作成したり、ファイル変換を実行したりできるようになりました。

2016
Deadline 8.0 をリリースし、Deadline とサードパーティのクリエイティブアプリケーションに使用ベースライセンスを導入、Thinkbox Marketplace から購入できるようになりました。使用量は分単位で追跡され、既存のフローティングライセンスと並行して消費することが可能です。

Alaa Al Nahlawi、Thinkbox Tools を使用したチュートリアルの一部として投稿(Cira. 2017)。Alaa 'sの素晴らしい作品をご覧ください(www.vfxarabia.co)。

2017

Thinkbox SoftwareはAWSに買収され、その結果、DeadlineはAWSと密接に統合され、Amazonコンピュートリソースのユーザーに対して無料のレンダー管理を提供することになりました。

同月、ThinkboxはDeadline 9.0をリリースし、ポストプロセッシングとプロジェクト管理のためのPipeline Toolsインターフェースを導入し、人気のプラットフォームとプラグインのための多くのオプションが追加されました。
またDeadlineは、アセットファイルをAmazon Simple Storage Service (Amazon S3)に自動的に同期させるファイルシステムを追加し、スタジオ内およびクラウドベースのワークロードをさらに効率化しました。
同年末にリリースされたDeadline 10.0には、AWS Portalが含まれています。このリリースでは、動的なライセンス切り替えも導入されています。
(2017年 Amazonに買収されたThinkboxに関するChris Bondのインタビューはこちら)

2019

Deadline 10のポイントリリースには、不健全なインスタンスを自動的に終了させるクラウドベースのモニターであるResource Trackerが含まれ、スタジオが不要なコストを回避できるよう支援します。

2020

AWSがRender Farm Deployment Kit(RFDK)をリリース。Deadlineを使用して構築されたレンダーファームをサポートし、クラウド上で何もない状態から制作可能なレンダーファームに簡単に移行できるようになる。

2022

AWSはDeadlineを無償でダウンロード提供しており、20年近くコンピュートリソースを効率的かつ効果的に管理するためにDeadlineに依存してきた大小のアーティストやスタジオに特典を提供しています。

オンプレミスの1カ所、複数の施設、クラウド、ハイブリッドのいずれにおいても、Deadlineのテクノロジーは、リモートワークフローが主流となる中、スタジオがロケーションを超えて拡張し、コラボレーションできるようにするために役立っています。

CG News

Cinema 4D S26 リリース

Cinema 4D S26がリリースされました。Redshift CPUの追加、新しいクロスとロープシミュレーション、モデリング機能の強化がメインのようです。クロスシミュレーションとZRemesherが便利そうですね。

https://www.maxon.net/ja/cinema-4d/features?new=true
https://support.maxon.net/hc/en-us/articles/4712673001372

 

モデリング

新しいプロシージャルおよびインタラクティブなモデリングツールの幅広いコレクションにより、3Dオブジェクトの作成がかつてないほど簡単になりました。

ZRemesherを使えば、どんなメッシュも自動的にリトポロジーできます。パワフルで新しいインタラクティブなモデリングツールでまったく新しい形状を作成が行え、さらにその多くはノードカプセルによってプロシージャルで適用できます。

高度なスプラインノードは新しいカプセルの可能性をもたらし、改良されたベクターインポートサポートはIllustratorやSVGのアートワークをこれまで以上に簡単に扱えるようにします。

 

クロスシミュレーション

新しくなったクロスとロープのダイナミクスにより、複数のオブジェクトを組み合わせた、よりリアルなシミュレーションを実現できます。統一ソルバーにより、CPUまたはGPUでシミュレーションを計算することができ、高度なマルチスレッド化により、複雑なクロスシミュレーションのパフォーマンスを向上しています。

 

あらゆるところでREDSHIFTを

Cinema 4D S26では、Cinema 4Dをご利用の皆様が、どのようなコンピュータを使っていても、Redshiftでフォトリアリスティックな画像を作成できます。誰もがCPUレンダリングを利用することが可能なだけでなく、Maxon OneとRedshiftのユーザーは、NvidiaとAppleのGPUのパワーをフルに活用できます。

 

ビューポートでの高品質のプレビューやRedshiftマテリアルのインポート/エクスポートなど、Cinema4DのRedshift統合の大幅な機能強化を誰もが楽しんでいます。

CG News

Taiao for Cinema4D スニークピーク

Cinema4D用のプロシージャルプラントモデリング、アニメーションプラグインであるTaiaoのスニークピークが公開されています。

 

Taiao Sneak Peek

Taiaoは、Cinema 4Dで素晴らしい木、植物、草を生成し、アニメーション化するための驚くべき新しいプロシージャルツールキットです。

toPlantを使えば、低木や花から大きな果樹まで、あらゆる植物を作成することができます。植物や花のプロシージャルなモデリングを数分で行うことができます。

toTreeは、交差しない枝や葉でボリュームを埋めることができ、モーショングラフィックスに最適です。toGrass を使用すると、草やあらゆるシーンオブジェクトをジオメトリに生成することができます。マルチインスタンスのサポートにより、ビューポートシーンが高速化され、ロード時間が短縮されます。

INSYDIUM Fusedだけの直感的でアーティストフレンドリーなコントロールで、素晴らしい植物をデザイン、生成、アニメートできます。

 

TerraformFX スニークピーク

TerraformFXは、アーティストに優しい機能とツールにアップデートされました。計算が7倍速くなり、さらに効率的になりました。

カスタム景観を数分でデザインし、作成することができます。これらの強化されたツールは、あなたに芸術的な自由とコントロールを与えてくれるでしょう。INSYDIUM Fusedだけの新しいフィルターや更新されたフィルター、クローニング機能を持った新しいパスや道路ジェネレーターを見つけることができます。

 

 

MeshTools スニークピーク

MeshToolsは、リメッシュ、スプラインサンプリング、ポリゴンアニメーションのための、INSYDIUM Fused専用のプロシージャルモデリングツールセットで、新しく改良されています。

mtInsetのさらなる強化により、シーンPlatonicから生成されたプロシージャルにモデリングされたオブジェクトの分割、シェイプ、ツイストを追加することができるようになりました。これらの改良と新機能により、さらにアーティスティックな自由とコントロールを提供します。

参考資料

OMEGA - QUALITY CAMPAIGN

モデリングもレンダリングも綺麗。アニメーションとレンダリグはC4Dっぽいですね。

CG News

MaxonがZBrushのPixologicを買収

Cinema4Dを開発するMaxonが、ZBrushを開発するPixologicの買収を発表しました。Maxonのプレスには「MaxonとPixologicが一緒になって、メタバースを美しくするためのツールを構築します」と書かれてるのが気になります。

年末にとんだクリスマスプレゼントですね。これまで無料アップグレードを続けてきたZBrushですが、C4D同様にサブスクリプションに移行するのではという意見が多いようです。MaxonにはZBrushのUIをC4Dライクに改善して欲しい。

https://pixologic.com/announcement/
https://www.maxon.net/en/article/maxon-announces-an-agreement-to-acquire-the-assets-of-pixologic-makers-of-zbrush

 

A NEW DAWN

2021年12月14日、カリフォルニア州ロサンゼルス

1997年以来、ZBrushはCG業界、特にデジタルスカルプティングの分野に革命をもたらすイノベーションを導入してきました。私たちは、デジタルアーティストリーの継続的な進歩のために、ZBrushの物語における次のマイルストーンを発表することに興奮し、誇りに思っています。今月末の規制当局の承認を待って、私たちはMaxonとそのソフトウェア・エコシステムに参加する予定です。

Ofer Alon (Pixolator)が率いるZBrushチームは、デジタルスカルプティングにおける最先端のイノベーションを提供し続けていきます。この卓越性へのコミットメントは、24年前のZBrushの設立以来、私たちの哲学となっています。才能あるMaxonチームが加わり、私たちのノウハウが結集することで、既存および新規のZBrushユーザーの未来は、これまで以上に明るくなるでしょう。

このエキサイティングな新時代は、テクノロジーとスキルの注入をもたらし、このパイオニア精神を次のレベルへ引き上げることを可能にします。ZBrushのユニークなアーティスト・コミュニティが牽引する3Dアートの進化を目の当たりにし、今後何十年もの間、アーティストである皆様がZBrushで何を創造していくのか、私たちは待ち遠しく思っています。

近い将来、よりエキサイティングな詳細をお伝えする予定です。ZBrushがなければ、今日のZBrushはあり得なかったのです。私たちは、Maxonという新しい家で、次の章を一緒に始められることを楽しみにしています。

マクソンコンピュータは、クリエイティブ業界向けの3Dソフトウェアのリーディングカンパニーで、3Dモデリング、ペイント、レンダリング、アニメーションソフトウェアのフラッグシップであるCinema 4Dでよく知られています。

 

ご質問は?今すぐ詳細をお伝えしたいところですが、規制当局の承認を受け、取引が完了するまで、お伝えすることはできません。私たちが言えることは、これは私たち両方のコミュニティのすべてのアーティストにとって素晴らしいことであり、近い将来に詳細をお伝えするのが待ち遠しいということです。

 

ZBrushは継続されるのでしょうか?

はい、私たちは今後数十年にわたるZBrushの新たなイノベーションを楽しみにしています。

サブスクリプションは継続されますか?

はい、サブスクリプションは継続されると考えています。

永久ライセンスは継続されますか?

はい、永久ライセンスは継続される予定です。

今すぐZBrushを購入すべきですか、それとも待つべきですか?

待つ理由はありません。2021年12月28日までのホリデープロモーションをお楽しみください。

CG News

HDR Light Studio - Xenon Drop 4

HDR Light Studio - Xenon Drop 4が公開されています。ブラックフライデーセール中でStudio Indie、Pro、Automotiveが15%OFFのようです。HDRモーションブラーが面白いですね。

https://www.lightmap.co.uk/blog/hdr-light-studio-xenon-drop-4/

 

進化したモーションブラー

HDR Light Studio - Xenon Drop 3では、HDRマップ用に使いやすいモーションブラーフィルターを導入しました。今回、最も要求の厳しいユーザーのニーズに応えるために、新たに高度なモーションブラーフィルターを追加し、追加のモーションブラーコントロールを提供しています。これにより、よりリアルでクリエイティブなモーションエフェクトが可能になりました。

カーブとチルト

モーションパスを任意の方向にカーブさせることができます。角を曲がるときのモーションブラーを再現するのに最適です。

 

ノイズプロファイル

パスにノイズプロファイルを追加することができます。ロードノイズの効果を再現したり、クリエイティブなライトトレイル効果を生み出すのに最適です。

 

深度画像

モーションブラーの量は、ロードされた画像の値によってピクセルごとにスケーリングすることができます。ユーザーが画像をペイントすることで、マップのどこにどれだけのモーションブラーをかけるかをコントロールすることができます。

 

Advanced Motion Blurは、自動車イメージの正確な反射や照明を作成するのに最適です。

 

新しい「高度なモーションブラー」フィルターの使い方は、以下のチュートリアルビデオをご覧ください。

 

NVIDIA Omniverseコネクション

NVIDIA Omniverse用の新しいHDR Light Studio拡張機能をリリースします。アーティストが使いやすいリアルタイム照明ツールキットを、3D制作パイプラインのためのNVIDIAの強力なマルチGPUリアルタイムシミュレーションおよびコラボレーションプラットフォームのユーザーが利用できるようになります。

この拡張機能は、HDR Light StudioとOmniverseの間にライブリンクを作成し、自動車、ビジュアライゼーション、エンターテイメントのアーティストが、正確でフォトリアリスティックな照明セットアップをより迅速に、直感的に、創造的に作成できるようにします。

HDR Light Studioライティングソフトウェアは、NVIDIAのアーティストが10年以上前からワークフローに欠かせないツールとして使用しています。その間、機能や互換性が向上し、マーケティングや広告イメージを制作するプロの3Dアーティストの間で高い評価を得てきました」と、NVIDIAのOmniverse開発プラットフォーム担当副社長のリチャード・ケリスは述べています。「この新しいOmniverse互換性リリースにより、我々のすべてのユーザーは、彼らのビジュアライゼーションを真に際立たせる直感的で高品質な照明ツールを利用することができます」。

新しいOmniverseの接続は、HDR Light Studio - Automotiveに含まれています。

 

アップデートされたBlender Connection

Blender Connection が更新され、Octane と RenderMan レンダラーのサポートが追加されました。
このリリースでは、Blender 2.93.2 以降のバージョンでのシーンエクスポートのバグも修正されています。

 

www.lauktien-friends.de のデジタルアーティストである Rüdiger Lauktien 氏は、新しい Blender Connection と Octane のベータテストを行いました。

「HDR Light StudioとOctaneを使ったBlenderでの作業は非常に中毒性があります。Cyclesと比較して、Octaneのレンダリングのリアルさと速さが気に入っています。しかし、Octaneはネイティブライトをサポートしていないため、ライティングのプロセスには時間がかかりました。Octane用のエミッシブメッシュを手作業で設定する必要がありました」。とRüdiger氏は言います。 「HDR Light Studioを使えば、製品撮影のための完璧な照明設定を簡単かつ迅速に行うことができます。必要な場所に正確にOctaneのライトを作成して配置し、製品のレンダリングを輝かせることができます」と述べています。

 

Cinema 4D R25コネクション

Cinema 4D R25 Connectionは、HDR Light Studio -Xenon Drop 4とともにリリースされ、Cinema 4D Physical Render、Redshift、Octane、Arnold、V-Ray 5、Coronaに対応しています。

 

Houdini 19 Connection - Coming Soon

Houdini 19 Connectionは、現在社内での品質テストを完了しており、数週間以内にリリースされる予定です。

リリースノートと互換性

完全なリリースノートは、HDR Light Studio - Xenon Drop 4のこちらをご覧ください。