参考資料

Electronic Theaterに選出された、MARZAによる短編アニメ『Samurai Frog Golf』

短編アニメ『Samurai Frog Golf』のメイキング記事が公開されています。

https://cgworld.jp/article/202212-290hssfg.html

 


本作のスタイルの根幹となったアート

木版画・浮世絵をベースに西洋画も加えた独自ルックを追求

アートは木版画をベースにしつつも、ゴッホやピカソなどの西洋絵画的要素や、各アートスタッフのアイデアを組み合わせるなど模索を重ね、キーアート全般をJosé Sánchez/ホセ・サンチェス氏が、メインプロップやキャラクターデザインをRyan Wheeler/ライアン・ウィラー氏が仕上げた。

 

独自のルックを追求したキャラクター

キャラクターアセット制作には、MayaとSubstance 3D Painterを使用。リグにはオープンソースのmGearをカスタマイズして用いている。またショットワークについてもMaya、Nukeが使用されている。

ハッチングシェーダを使ったカエルのルックデヴ

 

カエルの柔軟なフェイシャルリグ

 

輪郭線に背景が透過するカラスのルックデヴ

 

カラスの羽リグ

羽単位でのピッカー、FK/IK制御、尾翼を含む翼単位での開閉などが用意されている。そのほか独立したフェザーリグがあり、戦闘シーンや銃を持ったシーンなど特定の場面でポーズを変えることができる

 

内製リグツール

「mzAccelGear」。リグをビルドする際に、プロジェクトごとのリグの仕様や最適化などの設定に合わせてスクリプトを自動実行する。これによりヒューマンエラーや仕様外のデータが作成されるのを防いでいる

マーザ内で使用するmGearコンポーネント群「mz_mGearComponent」。社内仕様に沿ったネーミング、不均一スケールの実現や生成するジョイントの数の調整、softModデフォーマの追加コントローラ作成を行う。

 

内製ツールで表現力を増したFX&アニメーション

アニメーションは基本的には毎秒24コマのフルアニメーションとなっているが、部分的にコマを落としている。この処理は内製ツール「Time Filter」で行われ、アニメーションデータを非破壊に保ったままポスト処理的にコマを落とせるフローを実現している。

 

手描き風エフェクト(ShapeMeshing 2.0)

 

コマ落としアニメーション(Time Filter)

 

場面に応じたライティングプラン

 

Compで詰めた表現

ベクター素材を用いた変位により手描き感が加えられている。「Nuke上ではこのほかにも様々な加工を加えています。いわゆるオリエンタルな感じを引き出すことを意識しつつ、監督が言っていた『夢の中にいる感じにしたい』を実現するために試行錯誤しました」

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