映画『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』のメイキング記事が公開されています。
https://cgworld.jp/article/animecg109.html
集大成となる10周年記念映画の華やかなライブ
キャラクターの“可愛い”を引き出すモデリング&アニメーション、カメラワーク
星宮いちごのモデルデータ改修
作業期間は約2ヶ月、ポリゴン数は約10万、リグ数は2,500以上と、歴代最高レベルの物量である。使用ツールは3ds Max、After Effects、Spring Magic、Pencil+ 4。そのほか、3ds Maxから位置情報を取得してAfter Effectsに受け渡すためのプラグイン「After3dsMax」も使用している。
卒業記念ライブにふさわしいきらびやかなソレイユの衣装
デザインとしては、スカート部分は6層と多く、裏地やタイツまで装飾が付いているというこだわりようで、上腕にはモコモコしたファー、背中には金属製の豪華な翼が付いている。
カメラに合わせて口の位置を自動調整
カメラとキャラクターの画角に沿って、口の位置が自動で移動する(手動での調整も可能)。口の位置を中心からずらすことで、作画のような表現になる。
可愛らしさと個性を追求した表情付け
モーションキャプチャをベースに手付けでアイドルらしいしぐさに仕上げる
アニメーションにはモーションキャプチャデータを利用しているが、指の動きはアクターの指の動きを動画で撮影し、手付けで修正している。
自由なカメラワークで表情豊かにキャラクターを撮る
実写でのステージ撮影は望遠で撮ることが多いですが、3DCGなら広角で近づいて、ステージの中から撮ることができます。必然的にアップの画もバリエーションが豊かになります
観客をライブ会場へと引き込むステージ演出とエフェクト
本作の「卒業記念ライブ」ではイチからステージを制作。過去のステージを彷彿とさせるパーツを盛り込みながら、3ユニットのイメージに合わせた装飾や質感を整えた。
キャラクターのイメージカラーを使ったライトアップの撮影処理
広角レンズで捉えた臨場感あるカット
ユニット「コスモス」が紡ぐ華やかなエフェクト
カメラがQTB(クイックトラックバック)するので、引きの画でも何が起きているのかがわかるエフェクトにする必要がありました。
光の粒が翼になる演出は逆再生を活用
最大2回の逆再生があって、Particularのフェードイン、フェードアウトのタイミング計算が難しく、2~3コマをずらしてプレビューをくり返しました。さらに、Particularだけだと翼の形がはっきりしないので、翼の輪郭線を抽出してキラキラさせたり、翼を調整レイヤーにして後ろの背景を歪ませ、光の屈折を表現しています