参考資料

総勢52人のアイドルを"実在感"をもって描く『アイドルマスター ミリオンライブ!』

TVアニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』のメイキング記事が公開されています。

https://cgworld.jp/article/202312-cgw303-imml.html

 


CGが可能にした52人の“ 箱推し”作品

総勢52人と多彩なアイドルが登場し、その全員が主役である本作をアニメーション映像作品として成立させるためには、3DCGを駆使することが不可欠だった。

 

アセット制作

本作のキャラクターモデル制作は、頭部と衣装(体)をそれぞれ別のワークフローで構築し、後から合体させる方法を採っている。

ルックデヴで最も気をつけたのは、いかに手描きらしいルックをつくるかだった。ライン描画には「Pencil+ 4 for 3ds Max」を使用。作画アニメの資料を参考に、感覚頼りで様々な線の強弱をつけていく泥臭い手法で表現していった。

 

キャラクターモデル制作のながれ。ボディは基本的に男性/女性の2パターンの素体モデルから、各キャラクターの設定資料に合わせてリグでプロポーションをつくり込み、3ds Maxの体型変更ツールで調整を行う。

独自の体型変更ツールを使ってプロポーションを調整。身長や靴・ヒールの高さから、体の各パーツの大きさ、長さ、太さ、姿勢などまで細かく調整できるように、28のパラメータがある。

 

全方位可愛く見せるための顔のつくり込み。髪型の造形は、髪の束に対してさらに細い毛を追加し、細い毛・太い毛がバランスよくグラデーションを描くようにまとめることで柔らかく、見映え良く見せている。

 

手作業の調整で強弱をつけたアウトライン。アウトラインの描画は、Pencil+の標準機能のみではチラツキが出やすいため、ラインにそれぞれマスクをかけて手作業で強弱を調整している。

 

メッシュとテクスチャの使い分けで衣装の手描き感を高める。衣装のモデリングでこだわったのはシワのつくり込み具合。

 

アニメーション

作画アニメらしい可愛さを目指したアニメーション。ボディアニメーションについては、ライブシーンやアクションが多い話数などの一部にモーションキャプチャを使用したことを除き、ほぼ全てがそれらを参考にした手付けで行われている。

ツールは3ds Max、MotionBuilderを使用。ライブシーンは基本的に2コマ(=6フレーム)打ちで、本編のドラマパートは3コマ打ちをベースにしている。またドラマパートでPANをする際にはAfter Effectsで2コマ打ちにすることで作画風の画面づくりにしている。

 

メリハリを意識した丁寧なアニメーション。3DCGだからといってヌルヌル動くのは本作ではNG。作画らしいタメツメの効いたモーションを表現している。

どんなアングルにも対応するフェイシャルアニメーション。

 

ライブシーン制作

実際の「アイマスライブ」をアニメの作中に再現。楽曲を基にアイドルの振り付けをつくり、モーションアクターの動きをキャプチャした後、MotionBuilderで埋まりや刺さりを補正する。その後、clipを使って曲の頭出しタイミングを調整し、MotionBuilderでレイアウトとキーポーズとカメラの動きを決め、これを背景班に渡しレイアウトを決める。その後、3ds Maxにもっていき、AS作業(アニマティクス)を行う。

会場には9,000人の観客が存在している。本編同様セル調に近いモブを作成できるツールを検討した結果、3ds Maxとの相性も良いanimaとtyFlowを採用した。モブの男女比は、監督の要望で女性をやや多めにし、6割ほどを女性モブにしている。

 

ライブシーンの制作フロー。

 

照明コントロールツールによる演出設計。照明の点滅やグラデーションは、DMXコントローラ(照明コンソール)を3ds Max上で再現したツールを使用して制御している。

照明コントロールツール「LightSceneSetter」

作業者が配置したガイド(コーンオブジェクト)を基にライト及びライトリグを自動で作成するツール。

 

作業負荷を下げるためプラグインや内製ツールを活用。プラグイン「XMesh」を使用し、キャラクターのジオメトリキャッシュを取り、1シーンにまとめて各素材を出している。

内製のキャラクターアイソレーションツール。シーン内にいるキャラクターが一覧表示され、それぞれに表示、非表示、孤立表示等を設定できる。

 

animaとtyFlowを使い分けるモブアニメーション。

 

ライブ会場の観客モブはtyFlowで制作。

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