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After Effects 24.0 リリース

After Effects 24.0 がリリースされました。Adobe の AI を活用したロトスコープ ツールの最新バージョン Next-Gen Roto Brush、新しい OCIO エフェクト、GPU アクセラレーションによる HEVC、H.264、R3D デコーディングが追加されています。

https://helpx.adobe.com/after-effects/using/whats-new/2024.html
https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/using/whats-new/2024.html

 

機能強化されたロトブラシによる次世代ロトスコーピング

まったく新しい AI モデルを搭載した次世代ロトブラシでは、これまで以上に迅速かつ正確にフッテージからオブジェクトを抽出し、必要な修正が少なくなります。重なり合うオブジェクトを追跡したり、髪の毛や透明部分など、マスクしにくいフッテージの作業時でも、結果を調整して美しいコンポジットを生み出します。

 

 

OpenColorIO ワークフローの機能強化

After Effects には、OpenColorIO を使用してカラーを処理するカラー補正カテゴリにあるエフェクトとして、OCIO Look 変換と OCIO CDL 変換を追加しました。このようなエフェクトを使用するには、プロジェクトの OpenColorIO カラーマネジメントを有効にする必要はありません。

  • OCIO Look 変換 : Look 変換またはその逆変換をレイヤーまたはコンポジションに適用します。
  • OCIO CDL 変換 :  CDL 変換またはその逆変換をレイヤーまたはコンポジションに適用します。

 

テキストとフォント操作用の新しいスクリプトフック

テキストとフォント操作用の新しいスクリプトフックのセットを使用できるようになりました。これらの新しいフックは、After Effects UI で使用可能なものとスクリプトで一致させることを目的としています。

TextDocument オブジェクトの拡張に加えて、次の 2 つのまったく新しいオブジェクトがあります。

  • フォントオブジェクト:フォントオブジェクトは、デバイス上の現在のフォント環境に関する情報を提供します。これにより、使用可能なすべてのフォントを取得して反復処理できます。
  • フォントオブジェクト:フォントオブジェクトは、特定のフォントと使用されているフォントテクノロジーに関する情報を提供し、同じ Postscript 名を共有する複数のフォントがシステムにインストールされている場合に曖昧さをなくすのに役立ちます。

 

追加アップデート

IntelディスクリートグラフィックスカードのHEVCおよびH264ハードウェアアクセラレーションを新たにサポート

After Effectsは、Intelディスクリートグラフィックス(Intel Arc)カードでのH264/HEVCファイルのH/Wデコードとエンコードをサポートし、アプリケーションのパフォーマンスをさらに向上させます。Intelハードウェアがサポートするメディア機能について詳しくは、こちらをご覧ください。

 

WindowsでのR3Dのハードウェアアクセラレーション

最新の改良の一環として、Windows上でREDのR3D rawフォーマット用のGPUハードウェアデコードアクセラレーションを追加しました(macOS用のGPUアクセラレーションはすでに出荷済みです)。GPUサポートは、6GB以上のGPUメモリを搭載したNVIDIAおよびAMD GPUで動作します。

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