ロイターがUnityスタッフの 25% (1800人) の解雇を報じています。
Unityは 2023年11月に「会社のリセット」のため Wētā Dealのスタッフ265人を削減を発表したばかりですが、更に2024年3月末までに 1800人の解雇を行うようです。すべてのチーム、地域、分野に影響する大規模な物のようです。
1月8日 ロイター
ビデオゲームソフトウェアプロバイダーのUnity Software (U.N)は、従業員の約25％にあたる1800人の解雇を目標にすると、8日の規制当局への提出書類と社内メモで発表した。
発表後、ユニティ株は時間外取引で5％近く上昇した。
これはサンフランシスコに本社を置く同社にとって過去最大のレイオフであり、3月末までに完了する予定だという。ユニティはゲーム業界以外ではあまり知られていないが、毎月110万人以上のゲームクリエイターが同社のソフトウェアツールキットを利用しており、その中には人気ゲーム「ポケモンGO」、「ビートセイバー」、「ハースストーン」のメーカーも含まれている。
月曜日の大幅な人員削減は、事業のすべてのチーム、地域、分野に影響すると、同社はロイターに語った。
今回の人員削減は、11月にジム・ホワイトハースト暫定CEOが「会社のリセット」を発表した直後のことだ。
「コアビジネスに集中し、長期的な成功と収益性を促進するために、私たちは......やっていることの数を減らしています」と、ホワイトハーストは月曜日にユニティの全従業員に宛てたメモに書いている。
ホワイトハーストは、今後の構造改革について具体的なことは述べていないが、同社の広報担当者は、さらなる変更があることを確認した。今回のレイオフは、2022年7月以来、同社が実施した4回目のレイオフである。
今回のレイオフと会社のリセットは、ユニティにとって波乱の時期に続くものだ。
昨年9月、同社は新たな「ランタイムフィー」価格ポリシーを課そうとし、一定の収益とインストールのしきい値を満たした場合にゲーム開発者に新たな料金を請求した。開発者の反乱と株価の急落を受けて、同社は新料金を見直した。
この論争を受け、当時のユニティCEOであったジョン・リチテロが退任し、同社は元IBM社長のホワイトハーストを暫定CEO兼社長に、セコイア・キャピタルのパートナーであるロエロフ・ボタを取締役会会長に任命した。
11月、ホワイトハーストは、『ロード・オブ・ザ・リング』の監督が設立した視覚効果会社との契約解除、オフィスの閉鎖、オフィス勤務の廃止など、会社リセットの第一弾を発表した。月曜日のレイオフは、会社リセットの第二弾である。
ユニティは、20年近く前に3人のデンマーク人エンジニアによって設立され、モバイルやバーチャルリアリティなど、異なるプラットフォーム間でのゲームの開発と公開をより簡単にする「ゲームエンジン」として、ゲーム開発者の間で人気を博した。
また、3Dビジュアライゼーションやバーチャルリアリティを実現するために、映画や自動車など他の業界でも使用されている。2020年のIPO後、ユニティの株価は2021年11月に約200ドルのピークを迎えたが、その後昨年には30ドルを割り込んだ。
ホワイトハーストが会社のリセットを発表して以来、同社の株価は40％近く急騰している。